2020/21 カンピオナート・プリマベーラ第28節が行われ、SPAL をホームに迎えたユベントスは2点を先行されて反撃は1点に留まり、試合は 1-2 で敗れました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
| 選手名 | |
|---|---|
| GK | 1: ガロファニ |
| DF | 2: ムラッツィ 6: リッチオ (C)（→ 34' pt. 13: エンゾアンゴ） 5: デ・ウィンター 3: エンテンダ（→ 38' st. 14: ボネッティ） |
| MF | 4: オミッチ（→ 23' st. 18: セクロフ） 8: ミレッティ 11: イリング 10: スーレ（→ 23' st. 16: トゥリッキア） |
| FW | 9: チェッリ 7: キボツォ（→ 38' st. 19: コッター） |
ボナッティ監督は 4-3-1-2 を選択。ボランチにはミレッティ選手とオミッチ選手の本職2人を起用し、前線の2トップはチェッリ選手とキボツォ選手に託す布陣で試合に臨みます。
最初にチャンスを得たのは SPAL。3分にエレルトソン選手のミドルシュートが枠を捕らえたが、これは GK ガロファニ選手がキャッチして攻撃が終了する。
対するユベントスは5分にミレッティ選手のスルーパスを引き出したチェッリ選手に決定機が訪れたが、こちらは GK ガレオッティ選手が良い飛び出しで間合いを一気に詰めてシュートブロックに成功。ユベントスは好機を逸してしまう。
SPAL は21分にキープに成功したモロ選手からのラストパスを受けたセック選手が右足シュートを放つも、これは GK ガロファニ選手の好セーブに阻まれてゴールとはならず。それでも SPAL は24分にアティス選手が左サイドから上げたクロスをモロ選手が頭で合わせて均衡を破り、1点を先行する。
一方のユベントスはキボツォ選手やオミッチ選手がペナルティーエリア内に侵入してのワンタッチシュートを狙うが、これらのシュートは枠には飛ばず。前半は SPAL が1点リードで折り返すことに成功する。
後半で先にチャンスを作ったのはユベントス。50分にムラッツィ選手が入れたグラウンダーのクロスをチェッリ選手が反転ターンで上手く処理してシュートを放つが、枠を捕らえずに突っ伏してしまう。
複数回の決定機を活かせないユベントスとは対照的に SPAL は57分にカウンターから右サイドに展開するとセック選手が鋭く低い弾道のクロスを供給。これを逆サイドのエレルトソン選手が押し込み、SPAL のリードは2点に拡大する。
ユベントスは78分にイリング選手が入れた左 CK にムラッツィ選手が合わせるも、これは GK 正面。
時間的に敗戦は確定的となったユベントスは92分にミレッティ選手が入れた右 CK を中央でイリング選手が競ったことで生じたこぼれ球を途中出場のコッター選手が頭で押し込んで1点差に詰め寄る。しかし、反撃もここまで。試合は 1-2 で終了し、SPAL に軍配が上がった。
なお、ボナッティ監督は試合後に次のようにコメントしています。
アンドレア・ボナッティ監督：
「SPAL はリードを得た後にラインを下げ、与えたスペースはごく僅かとなりました。これが私達を困難な状況に置くことになったのです。
今日のディテールは私達を優位にはしませんでしたが、敗戦は私達の成長の道のりを妨げるものではありません。また、私達を目標から遠ざけるものでもありません。
最終的にはコッターの得点で引き分けに近づきました。試合全体では私達は正しい開き方を見つけることに対して軽すぎたと思います。
私達の頭はすでに次戦を向いています。勝点を取り戻したいですし、レギュラーシーズンを最善の形で締めくくりたいからです」
噛み合わせ的にも不運な面があった試合だと言えるでしょう。SPAL で得点に絡んだ攻撃陣は “今年20歳の誕生日を迎えた選手” が中心。ユベントスはＢチームが存在する関係で “18歳以下の選手” がメインでフィジカル面で劣勢だったからです。
ただ、失点は「中央でのマークが外されたもの」と「カウンターを受けての数的不利」の状況によるものですから、深刻に見る必要がないことは事実と言えるでしょう。
一方で攻撃面に関しては改善の余地があったことも事実です。SPAL が最終ラインを下げてゴール前のスペースが消される時間帯が続いたため、強引な突破でシュート機会を得ることは簡単ではありません。
しかし、前半にキボツォ選手やオミッチ選手が見せた「後方からの飛び出し」や後半にチェッリ選手が（ムラッツィ選手とのコンビで）見せた「クロス攻撃からのシュート」など得点を期待される場面を作り出せていました。したがって、これらの精度向上が重要になるでしょう。
プリマベーラの次戦は6月13日（日）に予定されているカンピオナート第29節トリノ戦です。ライバルとのローカル・ダービーを制し、勝利を取り戻すことができるのかに注目です。
