監督の玉突き移動が発生しているセリエAですが、2021/22 シーズンの監督人事は大方が決した状況にあります。現時点(2021年6月4日現在)での上位勢の監督を確認することにしましょう。
該当するクラブの監督人事は下表のとおりです。
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2020/21 | 2021/22 | |
---|---|---|
インテル | コンテ 【契約解除】 |
インザーギ |
ミラン | ピオーリ 【-2021/22】 |
ピオーリ |
アタランタ | ガスペリーニ 【-2021/22】 |
ガスペリーニ |
ユベントス | ピルロ 【解任】 |
アッレグリ |
ナポリ | ガットゥーゾ 【退任】 |
スパレッティ |
2020/21 | 2021/22 | |
ラツィオ | インザーギ 【契約満了】 |
サッリ? |
ローマ | フォンセカ 【契約満了】 |
モウリーニョ |
サッスオーロ | デ・ゼルビ 【契約満了】 |
ジャンパオロ? |
サンプドリア | ラニエリ 【契約満了】 |
ディオニージ? |
ベローナ | ユリッチ 【途中退任】 |
ディ・フランチェスコ? |
王者インテルはシモーネ・インザーギ監督の就任を発表。3-5-1-1 をベースとする指揮官の招聘に成功したため、大幅なテコ入れは不要の中で 2021/22 シーズンを迎えることになります。
ナポリはスパレッティ監督の就任が決定。アッレグリ監督と同様に2年ぶりの現場復帰であり、ユベントスと似たようなチーム状態からの引き上げが求められることになるでしょう。
特筆事項としては「UEFA のコンペティション出場権を狙うチームの監督人事が終了しそうなこと」です。
注目のサッスオーロはジャンパオロ監督が本命。カルネバーリ CEO が「1週間ほどで」と言及した新監督の最有力となっています。そのジャンパオロ監督の獲得に暗雲が立ち込めているサンプドリアはエンポリのディオニージ監督の引き抜きを画策。こちらは交渉次第と言ったところです。
チームの方向性に大幅な変更を加える上位勢が見当たらない状況ですので、アッレグリ監督との会合を終えたユベントスはイタリア国内の移籍市場での動きに本腰を入れる状況が整ったと言えるはずです。
獲得候補とされるロカテッリ選手ですが、サッスオーロはバーゲン価格を付ける必要はないため簡単には獲得できないでしょう。そうした現実を踏まえつつ、ユベントスがどのように移籍市場で動くのかに注目です。