雨のダチア・アレーナで行われた 2020/21 セリエA第34節ウディネーゼ戦に 1-2 で逆転勝利したユベントスの監督・選手による試合後コメントを紹介いたします。
アンドレア・ピルロ監督:
「この勝利は努力とプライドによるものであり、午後の試合結果を考えると非常に重要でした。注意不足で難しくしてしまいましたが、結果を持ち帰るという偉大な欲求があり、それを最後まで見せたことは非常に重要でした。
あらゆる犠牲を払ってでもチャンピオンズリーグ出場権に到達しなければならないことを私達は知っています。チームは団結しており、最後の抱擁がそれを証明しています。
しかし、まだ始まったばかりです。重要な試合がまだ残っているからです。
インテルとコンテを称賛したいと思います。彼らは偉大なカンピオナートを戦ったことを示しました。私達にとってはリーグ9連覇後にサイクルが終焉し、新たなサイクルが始まります。スクデットを争う舞台に戻りたいと思っています」
レオナルド・ボヌッチ選手:
「私達は勝点3を持ち帰りますが、シーズンはまだ長いです。もし、最後の10分に満足しているなら、私達は何も理解していないことを意味します。
私達はチャンピオンズリーグ出場権を手にし、コッパ・イタリアのタイトルを手にする力を見つけなければなりません。
試合はエピソードによって決まりました。私達はそれによって失点し、相手も同じことをしました。多くの試合でエピソードやディテールに注意を払わなければならないですし、私達は細部であまりに多くのポイントを失って来ました。
勝つための試合でしたし、私達はあまり苦しみませんでした。しかし、何かが欠けていたものの最後の10分間では見つかったこともあり、勝利を持ち帰ることになりました。
インテルのスクデット?彼らを称えます。最も一貫性がありましたし、本年度最強であることを示しました。しかし、今日から新たなチャプターが始まります。私達は9年に渡ってタイトルを保持していたものを取り戻す強さと渇望を持たなければなりません。
ユーヴェは常に立ち上がって来ましたし、今日はそれを証明しました」
今節でインテルのスクデット獲得が決定しました。
独走の印象があるかもしれませんが、インテルが第34節までに獲得した勝点は82。アッレグリ監督が率いた5年間での第34節を終えた時点での平均勝点は83.6ですから、後任監督の手腕(と彼らを選択した人選)に疑問符が付くのは止むを得ないことでしょう。
ウディネーゼ戦に臨んだユベントスは低調なパフォーマンスに終始しました。ボヌッチ選手は「あまり苦しまなかった」とコメントしていますが、自陣に押し込まれてボールをライン間でほぼ自由に左右に散らされる場面が散見された現実を直視する必要があります。
逆転に成功した最大の要因は「ウディネーゼが決定機での精度を欠いていたことで追加点を奪えなかったから」だと言えるでしょう。リーグ上位に付けるチームの攻撃陣にあれだけのチャンスを作られていれば、複数失点も現実にあったからです。
チャンピオンズリーグ出場権を争うライバルチームが第34節で取りこぼしを発生させたため、ユベントスは延命に成功した状態にあります。次の第35節ミラン戦からの『大一番』で生き残ることができるのかに注目です。