2020/21 セリエC第38節が行われ、アウェイでピアチェンツァと対戦したユベントス・Bチーム(= U-23)は2度のリードを奪うも 3-2 で敗れ、カンピオナートは10位で終えることとなりました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 12: イスラエル |
DF | 26: バルビエリ 13: アルチビアーデ (C)(→ 36' st. 20: レオネ) 25: ゴッツィ 16: アンツォリン(→ 35' st. 2: ローザ) |
MF | 6: ペーテルス 10: ファジョーリ 4: トロイアーノ(→ 35' st. 39: チェッリ) 7: ダボ 23: アケ |
FW | 14: コンパニョン(→ 24' st. 36: ダ・グラサ) |
ザウリ監督は 4-3-2-1 を選択。前節カッラレーゼ戦からは6選手を入れ替えてリーグ最終節に臨みます。
最初に決定機を手にしたのはピアチェンツァ。5分に抜け出したラメスタの右足シュートが枠を捕らえるが、これは GK イスラエルの好セーブで均衡は保たれる。
対するユベントスは9分にダボからのパスを受けたバルビエリが中央にクロスを送ると、これをトロイアーノが頭で合わせてアウェイのユベントスが1点を先行する。
一方のピアチェンツァは13分にスコルツァがペナルティーエリア内でゴッツィに倒されて PK を獲得。これをチェザリーニが1度はイスラエルにセーブされるも、こぼれ球を押し込んで同点に追い付くことに成功する。
しかし、ユベントスも20分にダボとの連携でペナルティーエリア内に侵入したアケがマルキに倒されて PK を獲得。こちらはキッカーのファジョーリがゴール左に蹴り込み、ユベントスは 1-2 とリードを持って前半を折り返す。
上手く時計の針を進めていたユベントスだったが、68分にピアチェンツァに左サイドからクロスを入れられるとゴッツィが右足でクリア。だが、このボールをコルバニに左足でのダイレクトシュートを決められてしまい、2-2 の同点に追いつかれてしまう。
勝利で最終節を締めくくってプレーオフに臨みたいユベントスだったが勢いに乗るピアチェンツァに押し込まれる時間が続く。それでも85分にファジョーリが FK をゴール左下の枠内に飛ばしたが、これは相手 GK が好セーブ。
逆に後半アディショナルタイムの95分に右サイドからゴンツィの入れたクロスにマイオのヘディングシュートで逆転を許してしまう。結局、試合はこのゴールが決勝点となり、ユベントスは手痛い逆転敗けを喫してしまった。
なお、ザウリ監督は試合後に次のようにコメントしています。
ランベルト・ザウリ監督:
「試合の最後にゴールを許してしまったことを残念に思いますが、私達は良い試合をしたという現実をホームに持ち帰ります。特に前半は良い出来でした。
この試合では既にプレーオフ出場権を手にしていることもあり、来週の最も重要な1週間に向けて完全ではない疑いがある選手を投入しないことを決断しました。
しかし、全体としてチームからはポジティブなサインが出ていることを目にしました。ページをめくりましょう。私達がこの10ヶ月にハードワークをして来た次の目標に集中すべきです。
プレーオフ1回戦ではリーグ最高の守備を持つプロ・パトリアと対戦します。アウェイ戦ですし、非常に難しい試合になるでしょう。最高のカードをプレーすると私は確信しています」
両チームともに PK で1得点ずつしましたが、上位のカテゴリーでは PK と判定されるかは怪しいところでしょう。PK を獲得した選手がどちらも少し簡単に倒れていた部分があったからです。
ザウリ監督が言及した点は「アルチビアーデ選手が負傷交代を強いられた状況で本職の CB を投入しなかったこと」だと思われます。(MF のペーテルス選手を1列下げて急造 CB としてゴッツィ選手とのコンビを組ませた)
試合展開としては前半30分過ぎから手にしていた2点目のチャンスを活かし切れなかったことで代償を支払う結果となりました。手にしたチャンスを決め切る能力を示した選手はステップアップ時の選択肢が増えるため、そのことに気づかせられるかが鍵と言えるでしょう。
Bチーム(= U-23)はリーグ戦を10位で終えたため、来週末の9日に行われるプレーオフ1回戦はリーグ5位のプロ・パトリアとのアウェイ戦となります。
勝ち上がりには勝利が必要という難しい試合ですが、先制点を奪えれば突破の可能性は十分にあるでしょう。ザウリ監督がどのような準備をして臨むのかに注目です。