スアレス選手がイタリア国籍取得に必要な語学テスト時にカンニングした疑いが持たれている問題でユベントスのアニェッリ会長が証言した内容を『ラ・レプッブリカ』が報じていましたので概要を紹介いたします。
なお、項目をリストアップしたものは以下のとおりです。
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- 交渉担当はパラティーチ
→ 彼が予算内で交渉を行う責任者 - 当時はジェコとの契約に向けた交渉に動いていた
- ネドベドがスアレスから(テキストでの)売り込みがあったと言っていた
- 9月初旬にスアレスはパスポートの問題で難しいと聞かされていた
- 試験前に合意していたことは知ってたか?
→ そのメールは覚えてない - 報道で問題を知った
あまり目新しいものはありません。イタリア・メディアが騒いでいる点は「アニェッリ会長もスアレスが試験を受ける前の段階でユベントスとの合意に達していることを知っていたのではないか」という部分です。
ただ、これも大きなスクープになるとは言い難いでしょう。
アニェッリ会長も知っていたとされる根拠は「アニェッリ会長も含まれたグループに『スアレス選手との合意』を知らせるメッセージが送信されていたから」です。しかし、アニェッリ会長の反応はありませんでした。
また、『特定の条件を満たした場合』という形での合意は一般的なものであり、今回は「イタリア国籍の取得」がその条件に該当します。これは「外国人は就労ビザを取得することが前提」と同じことですから、この部分が問題にはならないでしょう。
問題となるのは「スアレス獲得をアニェッリ会長が猛プッシュしていた場合」です。このケースだと「アニェッリ会長の意向に沿ってパラティーチ CFO などが不正をした」と言える状況になるため、厳罰の対象になると考えられるからです。
微妙に燻り続けているスアレス選手の語学試験でのカンニング問題がどのような結末となるのかにも注目です。