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【試合後コメント】 2020/21 セリエA第33節 フィオレンティーナ対ユベントス

 スタディオ・アルテミオ・フランキで行われた 2020/21 セリエA第33節フィオレンティーナ戦に 1-1 で引き分けたユベントスの監督・選手による試合後コメントを紹介いたします。

画像:トゥット・スポルトの一面(2021年4月26日付)
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アンドレア・ピルロ監督:
「非常に悪い前半であり、別の方法で向き合うべきでした。なぜなら、チャンピオンズリーグにとって重要な試合だったからです。

 私達は常に後手に回り、アグレッシブではありませんでした。そのため相手に多くのスペースを与えてしまったのです。

 私達は3バックの状態で両サイドを少し高く保ち、ラムジーとディバラをライン間でプレーさせることを試みましたが試合の解釈を誤りました。

 フィオレンティーナが非常に高い位置でアグレッシブな守備ラインを設定したからです。そのため、攻撃に深みを出せませんでした。

 上手く行かなかったのでモラタを投入し、ペースを変えることにしました。クルゼフスキを使って幅を取り、クアドラードには上下動の機会とピッチ上での優位性を与えました。

 ロナウド?活かすことができなかった機会は少ないながらもありましたが、全体としてはマイナスではありません」

 

アルバロ・モラタ選手:
「良いゴールを決めましたが、十分ではありません。私達は1ポイントを得ただけであり、勝ちたかったからです。次戦からは勝つ必要がありますし、それを念頭に入れてスタートしなければなりません。

 タフな試合になると予想していましたし、PK が試合の流れを変えて困難に直面することになりました。後半はリアクションを起こし、2点目の機会も作り出しました。ただ、成功はしませんでした。

 今年、私達は偉大なチームに対して良いパフォーマンスを見せていますし、その姿勢を持って次の試合を迎えなければなりません」

 

 




 

 フィオレンティーナ戦で勝点を取りこぼすことになった大きな理由はピルロ監督が準備した戦術が機能しなかったことでしょう。3-5-2 を採用したミラーゲームで(個の能力差を活かして)優位性を確立する狙いが外れたからです。

 特に押し込まれた際に中盤 MF が最終ラインに吸収された状態となり、バイタルエリアに生じたスペースからミドルシュートで何度も脅かされていることがそれを示していると言えるでしょう。

 ピルロ監督は「攻撃時では 3-5-2 に可変」という形は用いてシーズンを戦っていましたが、守備時も 3-5-2 は実質的に初挑戦でした。この “ギャンブル” に失敗し、ハーフタイムを迎えるまで修正を施せなかったのですから戦術家としては実力不足と評さざるを得ません。

 厳しい状況に追い込まれたピルロ監督が土壇場で帳尻を合わせることができるのかに注目です。