雨のゲヴィス・スタジアムで行われた 2020/21 セリエA第31節アタランタ戦に 1-0 で敗れたユベントスのピルロ監督による試合後コメントを紹介いたします。選手のコメントはありません。
アンドレア・ピルロ監督:
「私達は強いチームを相手に良い試合をプレーしました。しなければならない試合をし、注意深く、アグレッシブにプレーしました。それから最後に決勝ゴールを奪われたことは残念です。少なくとも勝点1は持ち帰れたのですから。
このような試合が待ち受けていることは知っていました。アタランタは肉弾戦を伴うデュエルになるよう誘導しますし、私達は上手く解釈したと思います。上手くポゼッションした時もそうでした。
ディバラ?フィジカルコーチのサポートもあり素晴らしい試合をしました。90分はプレーできませんが、ピッチ上にいた時は良いプレーをしています。
今、私達は私達自身のことを考え、チャンピオンズリーグに出場するために可能な限り多くの試合に勝つことを考えなければなりません。今日のようなプレーとスピリットがあるなら残りのカンピオナートで問題はないでしょう」
前半は両チームの監督が狙いどおりの展開に持ち込んだと言えるでしょう。
- ユベントス:ピルロ監督
- アタランタはマンマークで守る
- ディバラやモラタに CB を張り付かせた状態で下がり、空いたスペースをキエーザがマッケニーが活用
- アタランタ:ガスペリーニ監督
- ユベントスは 4-4-2 の守備ブロックで守る
- 右 WB のムーレや右 CB のトロイが幅を取り、A・サンドロを釣り出して空いたスペースを活用
どちらのチームも「狙いどおりの攻撃」ができていました。ただ、相手の守備陣が踏ん張ったことで均衡は破れず、前半は 0-0 で折り返すことになりました。
状況が変わったのは「ハーフタイム後」です。ガスペリーニ監督はパシャリッチ選手を投入したり、ディバラ選手へのプレスを強めるなど “修正” を施し、静観したピルロ監督とは対照的な采配を見せました。この姿勢が勝敗を分ける布石になったと言わざるを得ないでしょう。
ユベントスは65分過ぎから足が止まり、イリチッチ選手やマリノフスキー選手といった厄介な選手の動きを制限するだけの運動量が試合終盤には残っていなかったからです。
結果を度外視できる立場なら、アタランタで見せた内容は素晴らしいと称えられることでしょう。ただ、現在のユベントスはそうした余裕のある状況ではありません。ミッドウィークに予定されているパルマ戦でどのようなパフォーマンスを披露するのかに注目です。