2020/21 セリエA第24節エラス・ベローナ戦はロナウド選手のゴールで先制するもバラーク選手に同点ゴールを許し、試合は 1-1 で引き分けました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Hellas Verona FC [3-4-2-1] |
Juventus [3-5-2] |
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GK | 1: シルベストリ | 1: シュチェスニー |
DF | 23: マニャーニ 21: ギュンター 6: ロバート |
28: デミラル 4: デ・リフト 12: アレックス・サンドロ |
MF | 5: ファラオーニ 33: ストゥラーロ 14: イリッチ 3: ディマルコ 7: バラーク 20: ザッカーニ |
22: キエーザ 25: ラビオ 30: ベンタンクール 8: ラムジー 33: ベルナルデスキ |
FW | 92: ラザーニャ | 44: クルゼフスキ 7: ロナウド |
ベローナのユリッチ監督は 3-4-2-1 を選択。ラザーニャ選手が1トップに入り、2列目からバラーク選手とザッカーニ選手がサポートする布陣で試合を迎えます。
対するユベントスのピルロ監督は 3-5-2 を選択。両 WB にキエーザ選手とベルナルデスキ選手が入り、前線はロナウド選手とクルゼフスキ選手の2トップで試合に臨みます。
試合は立ち上がりから両チームが積極性を見せる。ユベントスは4分に FK からデ・リフトが左足で狙うも上手くミートせず、シュートは GK 正面。5分にはロナウドが持ち込んでシュートなどリズムを掴む。
対するベローナは7分に右 CK をショートコーナーで再開するとファラオーニがニアでクロスに合わせる。だが、至近距離から放たれたシュートはシュチェスニーが左手に当てたことでニアポストを直撃し、ユベントスは難を逃れる。
15分には右サイドのキエーザが仕掛けてシュートを放つがこれも GK シルベストリに阻まれてしまう。
しかし、この後は両チームの最終ラインと中盤からの守備が機能。相手の軽率なミスを突いたカウンター以外はチャンスを作れず、前半は 0-0 で折り返すことになる。
後半は立ち上がりの49分にラムジーが体制を崩されながらもキエーザに縦パスを通すと、折り返しにロナウドが合わせてユベントスが先制する。
対するベローナはユベントスの右ハーフスペースを使い、56分にはザッカーニのクロスをバラークが狙うもA・サンドロが身体を張ってブロック。64分にはザッカーニが個人技で持ち込んでシュートも最後はシュチェスニーがキャッチ。
上手く時間を進めていたユベントスだったが、77分にベローナは人数をかけて左サイドからベローゾが折り返すと今度はバラークがA・サンドロの上からヘディングシュートを決め、1-1 の同点に追い付くことに成功する。
勝点3が必要なユベントスが攻勢を強めようとするもガス欠気味で迫力は増さず。一方のベローナは85分にラゾビッチのシュートがクロスバーを叩くも逆転することまでには至らず。
結局、試合は 1-1 で終了。ユベントスは手痛い引き分けとなった。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 7.0
ファラオーニのシュートで出鼻を挫かれることを防ぎ、DF 陣などのパスミスで生じたピンチは果敢な飛び出しで防いだ勝点1を持ち帰ることになった立役者。
DF: デミラル 5.0
ザッカーニのプレーを制限できず、ベローナの波状攻撃を許してしまう。デュエルは劣勢で後手に回ってから挽回に奔走した試合だった。
DF: デ・リフト 6.0
ラザーニャは抑えたもののセリエA最高給を得る DF として物足りなさは否めない。
DF: アレックス・サンドロ 6.0
バラークに跳躍力で上回れて同点ゴールを許した責任は問われるだろう。だが、狙い撃ちされるリスクは先発させた時点で自明だったこと。チーム戦術によるカバーがなかった方が問題は深刻だ。
WB: キエーザ 6.5
持ち前の縦への突破力を発揮。先制点の場面では中央に絞り、逆サイドからロナウドへのアシストを供給。デュエルに関しては攻撃側が結果を残し、痛み分けの状態だった。
MF: ラビオ 5.5
出場停止明けでエネルギーが充填されいると期待されたがベローナの中盤を困らせることはなかった。スペースを埋めるだけでは不十分と言わざるを得ないだろう。
MF: ベンタンクール 5.5
ビルドアップの際はストゥラーロに監視されて不完全燃焼に陥り、守備面ではベローナのパスワークを寸断することはできず。バランサーとしてのみ機能した状態だった。
MF: ラムジー 6.0
フィジカルバトルを仕掛けられながらも先制点の起点となるパスを供給。期待された役割は果たすことはできていた。ただ、もう少し貢献して欲しかったことは事実だろう。
WB: ベルナルデスキ 5.5
審判に文句を言う暇があるなら足を動かして守備の持ち場に戻るべきだ。ドラグシンを起用した方が良かったのではないか。
FW: クルゼフスキ 6.0
相手が背中に張り付いた際のプレーには苦労したものの、適度なスペースを確保した際にはクオリティーを発揮。60分に見せた突破など光るプレーは見せていた。
FW: クリスティアーノ・ロナウド 6.5
決定機は少なかったものの絶好機は確実に決めてチームに先制点をもたらす。ただ、空砲になってしまったことが悔やまれる。
【交代選手など】
MF: マッケニー 6.0
68分にラムジーとの交代で出場。ボックス・トゥ・ボックスの役割を忠実に遂行したが、局面を大きく変えるまでには至らなかった。
WB: ディ・パルド ー
キエーザに代わり86分から出場する。ラゾビッチのマークを担当する役割で投入され奮闘していた。
ピルロ監督 5.5
前半からミスが散見される内容だったが、ハーフタイム後に修正して先制したまでは及第点だろう。だが、デミラルなど右サイドの守備が脆弱なことへの修正が施されることはなく、そこから同点弾を許すことになった。采配で防げた部分もあったと言わざるを得ない。
マレスカ主審 6.0
バトルはあったものの荒れるジャッジはなく、試合を上手くコントロールしていた。審判団として良い仕事をしていたと言えるだろう。