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まとめ: 2021年1月の移籍市場でのユベントスの動き

 ユベントスが公式サイト上で2021年1月の移籍市場で成立した交渉を掲載していましたので、まとめたものを紹介いたします。トップチームは「放出」がメインで、Bチーム(= U-23)は「交換トレードによる入れ替え」が中心でした。

画像:Calcio Mercato
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■ トップチーム

 トップチーム関係では4選手の保有権に動きがありました。

表: 2021年1月の移籍市場での動き
トップチーム登録
N・ロベッラ
(Nicolo Rovella, 19)
移籍金1800万ユーロ+ボーナスでジェノアから完全移籍で加入
早期打ち切りオプションが付随する2022年6月30日までの期限付き移籍でジェノアに移籍
S・ケディラ
(Sami Khedira, 33)
現行契約を解消
(→ 選手はヘルタ・ベルリンに加入)
R・マンドラゴラ
(R. Mandragora, 23)
ウディネーゼへの期限付き移籍を解消
2022年6月30日までの1年半の期限付きでトリノに移籍。買取オプションおよび義務が付随
D・ルガーニ
(Daniele Rugani, 26)
レンヌへの期限付き移籍を解消
2021年6月30日までカリアリに期限付き移籍

 まず、ジェノアからロベッラ選手を(ポルタノーバ選手とペトレッリ選手との)交換トレードで獲得。ロベッラ選手はユベントスに加わるのではなく、ジェノアに期限付き移籍の形で残ることになりました。

 次にケディラ選手との契約を解消。マンドラゴラ選手とルガーニ選手は期限付き移籍先が変更されました。

 基本的には「将来に向けた動き」が中心で、メディアが報じていた「CF の補強」は実現していません。今季は現有戦力で戦うとのことですから、空中戦でのバトルが必要となった際にどのように選手起用するのかが注目点になるでしょう。

 

■ Bチーム(= U-23)

 Bチームに関係する移籍は以下のとおりです。

表: 2021年1月の移籍市場での動き
Bチーム登録
A・ダボ
(Abdoulaye Dabo, 19)
ナントから買取オプションおよび義務が付随した期限付き移籍で加入
S・ゴーリ
(Stefano Gori, 24)
ピサに今季終了までの期限付き移籍
G・パロディ
(Giulio Parodi, 23)
プロ・ベルチェッリに完全移籍
D・デ・マリノ
(Davide De Marino, 20)
プロ・ベルチェッリから完全移籍で加入
C・ルンゴイ
(C. Lungoyi, 20)
ルガーノから完全移籍で加入
2022年6月30日までルガーノ(スイス)に期限付き移籍
K・モンジアーロ
(Kevin Monzialo, 20)
ルガーノへの期限付き移籍が解消。同時にルガーノへの完全移籍が成立
L・コッコロ
(Luca Coccolo, 22)
クレモネーゼに期限付き移籍。買取および買い戻しオプションが付随
M・アケ
(Marley Ake, 20)
マルセイユから移籍金800万ユーロの完全移籍で加入
F・トンギャ
(Franco Tongya, 18)
移籍金800万ユーロでマルセイユに売却
E・ペトレッリ
(Elia Petrelli, 19)
移籍金800万ユーロでジェノアに完全移籍
M・ポルタノーバ
(Manolo Portanova, 20)
N・モスティ
(Nicola Mosti, 22)
モンツァからの期限付き移籍が解消。ユベントスを離脱
G・ボロカ
(Gabriele Boloca, 19)
モンツァへの期限付き移籍を解消
M・コンパニョン
(Mattia Compagnon, 19)
ウディネーゼから期限付き移籍で加入。買取オプションが付随
ウェズレイ
(Wesley, 20)
シオン(スイス)に今季終了までの期限付き移籍
E・ペコリーノ
(Emanuele Pecorino, 19)
カターニャから完全移籍で加入

 こちらは「交換トレード」が多く、クラブが “錬金術” に手を出していると言わざるを得ないでしょう。単独案件(と目される)はダボ、コッコロ、コンパニョン、ウェズレイ、ペコリーノの5件だからです。

 その中で最も酷いのはゴーリ選手の件でしょう。昨夏にロリア選手との交換トレードでピサから完全移籍で獲得しましたが、トップチームやBチームで1試合も出場することなく、今冬の移籍市場でピサに期限付き移籍で復帰したからです。

 Bチームでは「パロディ選手とデ・マリノ選手の交換トレード」のように『本来の目的』に沿った動きもできています。そのため、トップチームのための錬金術に手を染めながらも、本来の目的を見失わないことが重要と言えるでしょう。

 

 なお、プリマベーラ以下での移籍はありません。イタリアでは昨年11月からロックダウン状態でプリマベーラの公式戦がストップしており、州をまたぐ移動が原則禁止となっていたことが要因と考えられます。

 (プロ契約が未締結のユース世代は「仕事」を理由にした越境する正当な根拠を得るのが難しいため)

 ただ、春に向けて制限は解除されて行くため、プリマベーラ以下のユース世代は夏に “大移動” が起きる形になるでしょう。ユベントスがトップチームを中心に全体を見渡した動きを移籍市場で継続することができるのかに注目です。