ユベントスは公式サイト上でロランド・マンドラゴラ選手が2022年6月末までトリノに期限付き移籍すると発表いたしました。なお、特定の条件を満たした場合に買取義務が発生する条項が付随しています。
発表されたプレスリリースは以下のとおりです。
トリノ、2021年2月1日 ー ユベントス・フットボールクラブはウディネーゼ・カルチョとの間で選手ロランド・マンドラゴラの一時移籍契約を終了すると同時に、トリノ FC と2022年6月30日まで同選手を一時移籍させる新たな契約で合意したことを報告いたします。
これらのオペレーションによって本会計年度にはいかなる経済効果も生じません。
本合意には以下の条件が付随しています。
- トリノ FC が2021年6月30日まで有効な同選手を5年分割1600万ユーロで完全移籍させるオプション
- トリノ FC が2022年6月30日まで有効な同選手を5年分割1400万ユーロで完全移籍させるオプション
- 同選手が 2021/22 シーズン終了時までに特定条件を達成した場合にトリノ FC が4年分割900万ユーロで同選手の保有権を購入する義務。なお、将来の成績次第で100万ユーロ追加される
この取引でユベントスはマンドラゴラ選手の保有権を完全に手放すことになったものと思われます。
今冬の移籍市場でジェノアからロベッラ選手を獲得していますし、ポジションが重複するマンドラゴラ選手までキープしておく必要性が低下したからです。
契約形態は『キエーザ選手のモデル』がベースになっています。
「買取義務が前提」となった契約で、場合によっては買取側がオプションを行使(して他クラブに転売)することが可能な状況です。
ユベントスはトリノに転売益を渡したくないため、オプション行使時の移籍金が買取義務発生時よりも高く設定しているのでしょう。
マンドラゴラ選手は昨年6月に前十字靭帯を断裂する負傷をしたものの、昨年末には戦線に復帰し、先週末のセリエAの試合にも出場をしていました。イタリア代表にも選出される実力者ですから、トリノで成長曲線を描き続けられるかが注目点です。
マンドラゴラ選手のキャリアが恵まれたものになって欲しいと思います。