ユベントスは公式サイト上でロランド・マンドラゴラ選手がフィオレンティーナに完全移籍したと発表いたしました。移籍金は820万ユーロ+ボーナスですが、マイナスが発生していることから「損切り」と言えるでしょう。
発表されたプレスリリースは以下のとおりです。
選手ロランド・マンドラゴラに関する
フィオレンティーナとの合意事項
トリノ、2022年7月4日 ー ユベントス・フットボールクラブは ACF フィオレンティーナと選手ロランド・マンドラゴラの登録権を3年分割820万ユーロで譲渡することに合意いたしました。
この金額は選手との契約期間中に特定の目標が達成されると最大100万ユーロの増額が発生いたします。
当該の取引により 2021/22 シーズンに130万ユーロのマイナス効果が計上されることになります。これは選手登録権の減価償却費が影響するためです。
マンドラゴラ選手は1997年6月生まれの25歳。2016年1月にユベントスがジェノアから保有権を獲得し、2018年夏にウディネーゼに完全移籍。
2020年夏にユベントスが1500万ユーロの買い戻しオプションを行使して保有権を再取得し、2021年1月からトリノに1年半の期限付き移籍をしていました。
ただ、2021/22 シーズンは故障もあり十分な出場機会を得るまでには至らず。買取条件を満たさなかったことでトリノは「より安価な移籍金でのマンドラゴラ選手の獲得」を目指して交渉に臨んでいました。
ユベントスは損益分岐点となる「移籍金950万ユーロ」を目指したものの、最終的にはフィオレンティーナに移籍金820万ユーロでの売却を決断。“損切り” を敢行したことになります。
マンドラゴラ選手の取引は「(パラティーチ CFO など)旧・執行部の失態」と結論付けられることになるでしょう。転売益を目論んでマンドラゴラ選手の保有権を買い戻したものの損失を計上する結果となってしまったからです。
マンドラゴラ選手には新天地となるフィオレンティーナで評価を高め、イタリア代表に呼ばれるようなパフォーマンスを見せて欲しいと思います。