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ナポリの控訴は棄却、「ユベントスの不戦勝」および「ナポリの勝点1剥奪」の裁定は変わらず

 イタリア・サッカー連盟は公式サイト上でレガ・セリエAが下した裁定に対する控訴への判決を発表いたしました。ナポリが訴えたユベントス戦の不戦勝に対する控訴は棄却され、当初の裁定が維持されています。

画像:裁定を下した FIGC
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 10月4日に開催予定だった 2020/21 セリエA第3節ユベントス対ナポリ戦の前にナポリ内部に新型コロナウイルス陽性反応者が発生。クラブが試合延期を希望し、地元当局は他地域への遠征を止めるという事態が生じました。

 ただ、陽性反応を示したのは選手2名で「他の選手は『プロトコル』に準拠すればプレー可能」であり、「試合開催のために移動する合法的な手段が存在」したと認定されたために「ナポリの試合放棄」との判断が下されました。

 裁定に不服を申し立てたナポリは(イタリア・サッカー連盟、 FIGC)に控訴したのですが、控訴審もレガ・セリエAの裁定を支持。

 「(ナポリが試合放棄したことによる)ユベントスの不戦勝」と「ナポリの(『プロトコル違反による)勝点1剥奪」は変わらずとなっています。

 

 ナポリ側は FIGC の裁定に噛み付いていますが、その裁定は「客観的な不可能性は全く見出せなかった」と前回よりも断罪する文言があります。したがって、上告によって裁定を覆すのは難しいと言わざるを得ないでしょう。

 ナポリに残された選択肢は「イタリア五輪委員会(CONI)への上告」と「民事裁判の提訴」になります。

 判決が覆る可能性はゼロではありませんが、レガ・セリエAや FIGC が下した裁定を覆す証拠が不可欠です。それを提示できなかったナポリの訴えが認められる確率は極めて低いため、(ナポリが)どこまで粘るか次第と考えられます。

 

 ユベントス側は「事実上の結審」となった訳ですから、裁定に関してコメントする必要はありません。スパダフォラ・スポーツ相が口出しするようであれば、「ラツィオの PCR 検査問題など本業に関する情報発信に尽力すべき」と返せば済みます。

 雑音に惑わされず、ユベントスがピッチ上で結果を積み重ねることができるのかに注目です。