『トゥット・スポルト』によりますと、ナポリが試合会場に現れずに没収試合となった 2020/21 セリエA第3節への裁定に対するナポリの不服申し立てが11月9日に審議されるとのことです。結論は注視する必要があるでしょう。
チーム内に新型コロナウイルス陽性反応者が出たことでナポリは「第3節ユベントス戦(10月4日開催予定)の延期」を要求。地元保健当局からの指導を理由に試合会場であるトリノには向かいませんでした。
しかし、リーグの定めたプロトコルに該当しない延期要請は認められず。また、保健当局からの指導も「国の指針に合致しない」などの理由で、リーグは没収試合を通告。また、ナポリは「プロトコル違反」で勝点1が剥奪されました。
ただ、この裁定をナポリは受け入れておらず、控訴に踏み切っています。11月9日に控訴審が行われる見通しとのことですから、どのような結論が出るのかが注目点と言えるでしょう。
ナポリが勝訴(≒ 没収試合を回避)するためには「試合をプレーするためにクラブができることはすべてやった」と認定されることが必須です。
現状は「移動可能な状態なのにフライトと宿泊先をキャンセルした」と結論付けられており、これを覆す客観的証拠を(ナポリが)出せなければ結論は変わらないでしょう。
ナポリが逆転勝訴した場合、該当の試合(= セリエA第3節ユベントス対ナポリ)はプレーする必要性が生じます。試合の候補日が「来年の1月13日」となっており、ユベントスにとっては第18節インテル戦の直前という有難くない日程となっています。
そのため、控訴審で下される結論は注視する必要があるでしょう。
なお、ナポリは控訴審で敗れた場合でもイタリア五輪委員会(= CONI)に上告することが可能です。どのような形で問題が終結することになるのかにも注目です。