ユベントスは公式サイト上でブレーズ・マテュイディ選手が退団したと発表いたしました。契約は1年残っていましたが、双方の合意に基づく契約解除による退団が濃厚です。
マテュイディ選手はマンチェスター・ユナイテッドに移籍したポグバ選手の後任として、2017年夏に3年契約で30歳の時にユベントスに加入し、下表の成績を残しました。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
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2017/18 (出場時間率:66.1%) |
セリエA | 32 (27) | 3 (1) | 2354' |
UEFA CL | 9 (5) | 1 | 494' | |
イタリア杯 | 5 (4) | (1) | 364' | |
合計 | 46 (36) | 4 (2) | 3212' | |
2018/19 (出場時間率:71.7%) |
セリエA | 31 (29) | 3 (2) | 2427' |
UEFA CL | 9 (8) | (1) | 683' | |
イタリア杯 | 1 (1) | 0 | 90' | |
SuperCoppa | 1 (1) | 0 | 90' | |
合計 | 42 (39) | 3 (3) | 3290' | |
2019/20 (出場時間率:61.6%) |
セリエA | 35 (23) | (2) | 2231' |
UEFA CL | 5 (4) | 1 | 340' | |
イタリア杯 | 4 (3) | 0 | 238' | |
SuperCoppa | 1 (1) | 0 | 76' | |
合計 | 45 (31) | 1 (2) | 2885' |
加入1年目で最初に起用された試合からアッレグリ監督のスタイルやセリエAの水に馴染み、主力選手としてチームに貢献しました。どのシーズンにおいても 70% 前後の出場時間を記録していますから、貢献度は高かったと言えるでしょう。
持ち味が出るのは「ボールを持っていない時に中盤でバランスを取る仕事」や「裏のスペースへの抜け出し」という献身性が求められる場面で、一方でポゼッションを重要視する監督の下で「ボールを動かす仕事」はやや不得意な選手でした。
新たに就任したピルロ監督も前任のサッリ監督と同系統の指揮官であると予想されます。現行契約はクラブがオプションを行使したために1年残っていますが、出場機会の大幅な減少が予想されるため、退団を選択したものと思われます。
なお、マテュイディ選手は自身のツイッターアカウントに次のメッセージを投稿しています。
Avoir été un membre de la famille @juventusfc est un rêve devenu réalité, un honneur. J'ai découvert une institution incroyable, des coéquipiers qui sont devenus plus que cela. Je resterai toujours votre fan numéro 1, ou plutôt numéro 14 🤍🖤 Merci, vraiment 🙌🏾#FinoAllaFine pic.twitter.com/xGEURvBB7i
— Blaise Matuidi (@MATUIDIBlaise) 2020年8月12日
ユベントス FC ファミリーのメンバーになるのは夢が実現することであり、誇らしいことです。信じられない組織とそれをも凌駕するチームメイトたちを発見しました。私はあなたたちの No.1 のファンであり、No. 14 になります。本当にありがとう。
マテュイディ選手の新天地としては MLS のインテル・マイアミが有力視されています。今後 1〜2 年は欧州の第1線でもプレー可能と思いますが、ヨーロッパのトレンドがポゼッションですから、異文化に触れる選択も残りの選手キャリアを考えると悪くはないでしょう。
マテュイディ選手のキャリアに幸運が訪れることを願いたいと思います。