ユベントスは公式サイト上で「ドルトムントに期限付き移籍中のエムレ・ジャン選手の契約に定められた条件が満たされたため、完全移籍が決定した」と発表いたしました。
発表されたプレスリリースは以下のとおりです。
トリノ、2020年2月18日 ー ユベントス・フットボールクラブは事前に定義された契約条件に基づき、選手エムレ・ジャンの登録権を3年分割2500万ユーロでボルシア・ドルトムントが獲得する義務が生じたことを発表いたします。
この取引によって連帯育成金および付随費用を差し引いた約1240万ユーロがプラスの経済効果として計上されます。
エムレ・ジャン選手の買取義務が発動し、ドルトムントへの完全移籍が決定したとのこと。
おそらく、買取義務が発動する条件として定義されていたのは「チャンピオンズリーグに出場すること」でしょう。エムレ・ジャン選手は現地18日に行われた PSG 戦に先発フル出場し、ドルトムントは 2-1 で先勝しています。
ダブルボランチの一角としてプレーし、攻守に存在感を発揮していました。持ち味を発揮することができていましたから、エムレ・ジャン選手にとっては良い移籍になる可能性が高いと考えられます。
一方でユベントスのフロント陣にとっては「手痛い失態」と言わざるを得ないでしょう。フリーで獲得した実力者の市場価値を大きく損ね、“わずか” 1240万ユーロしかプラス収益を記録できなかったからです。
昨夏にラブコールがあった PSG への移籍を認めていれば、プラスの収益額は倍以上が期待できたはずです。現場との歩調が合わずに余剰戦力を抱えることは避けなければならないと言えるでしょう。
エムレ・ジャン選手にはドルトムントでアッレグリ監督時代に見せていた輝きを取り戻し、今季前半戦の鬱憤を糧にして大きく躍動して欲しいと思います。