『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ユベントスと PSG との間で交渉が行われていた「デ・シリオとクルザワのトレード」は消滅した模様とのことです。ユベントス側のメリットは少なかったですから、想定内と言えるでしょう。
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ユベントスのパラティーチ CFO が以前からクルザワ選手を評価していたことからデ・シリオ選手とのトレードが現実味を帯びたのですが、ユベントスのメリットが少ない取引でした。
- ユベントス
- 長: 左 SB を本職とする選手を獲得できる
- 短: 両 SB でプレー可能な控え選手を失う
- 短: A・サンドロ選手がレギュラー
- PSG
- 「現行契約が残り半年となった控えの左 SB」を「両 SB でプレー可能な選手」に交換できる
両 SB でプレーできるデ・シリオ選手を放出し、A・サンドロ選手の控えとなる左 SB を獲得するメリットがユベントスには少なかったのです。一方で PSG は今季終了後にフリーとなる選手をデ・シリオ選手に入れ替えられるのですから、交渉に積極的になるでしょう。
ユベントスの首脳陣は交渉に乗り気だったものの、土壇場で交渉は流れることになりました。この判断は理解できるものと言えるでしょう。
DF 陣で補強をするなら、リヒトシュタイナー選手以降のレギュラーを定められていない右 SB です。リヒトシュタイナー選手は “基準” にもなっていたため、ダニ・アウベス選手などの獲得にチャレンジすることができました。
現状は「右 SB を本職とする主軸となる選手」を固めることが必要であり、それが今季中にできるかがポイントでしょう。それを受けてユベントスのフロント陣がどう動くのかにも注目です。