『トゥット・スポルト』によりますと、ユベントスでの出場機会をほとんど得ることができていないトルコ代表のデミラル選手が1月に移籍する可能性が浮上しているとのことです。期限付き移籍であれば、可能性は十分にあると言えるでしょう。
今夏にサッスオーロからユベントスに加入したデミラル選手は1998年3月生まれの21歳。トルコ代表のレギュラー CB を務める実力者で将来が嘱望される選手の1人です。
ただ、ユベントスではサッリ監督が CB のローテーションを敬遠しているため、今季の出場時間は90分に留まっているという現状があります。そのため、1月の移籍市場でチームを離れる可能性が浮上しています。
シーズン前半戦は9月・10月・11月に国際Aマッチデーが組まれており、クラブチームでの出場機会の少なさは代表チームでカバーすることが可能です。しかし、シーズン後半戦の代表戦ウィークは3月の1度だけであり、安定した出場機会を求める選手が増えるのは止むを得ないと言えるでしょう。
デミラル選手の移籍先として噂されているのはミラン、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッドという「CB に不安を抱えているクラブ」です。
いずれのクラブもユベントスより出場機会が得られる見込みが高いため、選手が魅力的に感じる要素は大いにあります。また、プレミア勢には資金力があるため、移籍は起こり得る状況です。
ユベントスには「移籍金を得られる」というメリットがあることは事実ですが、「手にした移籍金の一部をサッスオーロに支払う条項がある」と見られています。そのため、デミラル選手を完全移籍で1月に放出する可能性は低いと考えられます。
したがって、ユベントスは期限付き移籍での獲得を考えているクラブとの交渉に尽力することになるでしょう。
ユベントスの現フロント陣(= パラティーチ CFO やネドベド副会長)は夏にエムレ・ジャン選手を騙し討ちにしたため、「出場機会を保証するから残って欲しい」との “説得” に選手側が聞く耳を持つ可能性は望み薄です。
逆風の状況を作り出したユベントスのフロント陣が「余剰人員の削減」を求められる1月の移籍市場で結果を出すことができるのかに注目です。