ユベントスは公式サイト上でデミラル選手がアタランタに期限付き移籍をすると発表いたしました。なお、同時にロメロ選手の買取オプションが行使されたことも発表されています。
デミラル選手は1998年3月生まれの23歳。2019年夏にサッスオーロからユベントスに加入した CB です。サッリ監督時代にレギュラーの座を掴んだものの2020年1月に左ひざ前十字靭帯を断裂。
翌 2020/21 シーズンはピルロ監督(当時)からの評価が低く、出場機会を求めての移籍が噂されている状況にありました。
そのデミラル選手の新天地はアタランタに決定。形式は「1年間の期限付き移籍」で、アタランタの公式発表によりますと「買取オプションが付随」しているとのことです。
レギュラーの座を手にすれば、アタランタがデミラル選手に付随した買取オプションを行使することは確実でしょう。したがって、デミラル選手とユベントスの関係はここでピリオドが打たれる可能性があります。
なお、この取引と並行する形でロメロ選手の買取オプションがアタランタから行使されました。
これは「ロメロ選手をユベントスから借りている状態」だったため、アタランタがロメロ選手をトッテナムに売却するには「ロメロ選手の保有権をユベントスから獲得すること」が前提です。そのために買取オプションが行使されました。
オプションの金額は1600万ユーロ。3年分割で支払われます。この取引の結果は「2020/21 シーズン決算期に480万ユーロのマイナス」を計上することになると発表されています。パラティーチ CFO 時代の「負の遺産」となったことは否定できないでしょう。
デミラル選手の買取オプションが行使された際にロメロ選手の取引で生じたマイナス分を払拭できるかが経営面での課題となります。アタランタとは来週に親善試合が予定されているため、デミラル選手がどのような立ち位置を確立させているのかにも注目です。