『ロイター通信』によりますと、ロナウド選手の欠場でKリーグから抗議文書を受けたユベントスのアニェッリ会長がクラブの立場を明確にしたとのことです。
なお、ロイター通信が報じたアニェッリ会長の見解は以下のものです。
韓国にいたどの選手も試合に出場した。1選手を除いて。出場が義務付けられていたクリスティアーノ・ロナウドは我々のメディカル・スタッフによるとソウルでの試合のわずか48時間前にあった南京での試合(インテル戦)の後で筋肉の張りから安静が求められていた。
したがって、会長殿、私は無責任で放漫で私達が常に敬意を抱いているファンを無視しているというあなた方の告発を断固として拒絶する。
ユベントスの誰もKリーグ、韓国サッカー協会、AFC に不名誉を与えたいとは思っていない。
ユベントスがホテルに到着したのは午後4時30分だ。休む時間すらなく、通常の試合前の準備をする時間すらなかった。
ユベントスのバスに対する警察車両のエスコートもなかった。交通は大渋滞しており、約2時間もの足止めを食らった。このようなことは我々が世界中で1度たりとて経験したことのないことだ。
要するに、「 “韓国の主催者が決めた日程” に無理が生じた責任をユベントスに押し付けることはおこがましい」と批判しています。
「26日に試合を希望したのはKリーグ」ですし、ユベントス側に「40分ほどで移動可能と告げたのは主催者」です。このことを棚に上げた韓国からの抗議にアニェッリ会長が反発することは当然と言えるでしょう。
もし、韓国側が「強く出れば、(日本のように)ユベントスが引き下がる」と思っているなら、それは間違いです。リーグとの衝突は日常茶飯事ですし、ユニフォームに描く星の数でナイキ社と訴訟になったこともあります。
そのため、韓国からの謝罪要求に対応することはないと考えられます。
韓国側は今後も謝罪要求を続けると予想されますが、ユベントスが「クラブからの公式声明」を出すこともないでしょう。この状況下で韓国側に謝罪を受けるという目的を達成するために “有効な次の一手” が存在するのかが注目点です。