NO JUVE, NO LIFE!!

- FINO ALLA FINE - ユベントス関係のニュース記事を扱うサイト

ロナウド不出場による集団訴訟に直面している興行主催者、Kリーグとともにユベントスへの責任転嫁を本格化

 韓国(と日本で記事を翻訳するサッカー・メディア)で騒動が大きく報じられている「ロナウド選手のKリーグ選抜戦不出場問題」ですが、批判を受けている主催者がKリーグとともにユベントスへの責任転嫁を強めています。

 集団訴訟の動きが出ているため、自らの保身の意味合いが強いと言えるでしょう。

画像:Kリーグ選抜対ユベントス
PR

 

■ 26日(金)開催は「韓国側の要望」という現実は “ひた隠し” にされる

 そもそも論として「24日に中国で試合をしたにも関わらず、26日に韓国で試合が組まれるスケジュールがおかしい」との指摘があります。したがって、どちらが「26日の開催」を希望したかを把握すべきと言えるでしょう。

 この点については『中央日報(韓国語)』が29日に報じた記事で以下のように言及されています。

 日本語訳: ロビン・チャン代表は悔しさを吐露した。ユベントスは彼らが要求した試合日が26日に前倒しされた後、追加の費用を要求した。ユベントスが2日おきにプレーすることに懸念を示していたにも関わらず、追加費用が支払われれば問題ないと述べたのだ。

 ロナウドがベンチにいたことによるユベントスへのペナルティーは何だろうか?「契約書を公表したいが、秘密保持条項が含まれるためできない」とロビンは言う。「だが、私がユベントスに手渡す額の4分の1にも満たない」

 要するに、試合開催日を26日に指定したのは韓国側(= Kリーグ)です。これは27日(土)にKリーグの試合が組まれていたことが理由と考えられます。したがって、ユベントスが日程で文句を言われる筋合いはないと言えるでしょう。

 

■ ユベントスの『韓国側への要求』と『妥協』

 では、ユベントス側が “当初は” どのような計画を立てていたのかを推測することにしましょう。これはロビン・チャン代表がメディアに出まくって弁解を行っていることから容易に想像できます。

  • 当初の予定
    • 7月24日: 中国・南京でインテル戦
    • 7月25日: 中国・上海でアウェイ用ユニフォームのお披露目
    • 7月26日: 韓国・ソウル入りし、前日練習および記者会見
    • 7月27日: 韓国・ソウルでKリーグ選抜との親善試合
    • 7月28日: イタリアへの帰路に着く
  • 問題発生(= Kリーグが26日開催を強く要求)
  • 実際
    • 7月24日: 中国・南京でインテル戦
    • 7月25日: 中国・上海でアウェイ用ユニフォームのお披露目
    • 7月26日: 韓国・ソウルでKリーグ選抜との親善試合
    • 7月27日: 未明にイタリアへ出発

 当初は「26日に韓国入りし、28日に出発する『2泊3日』のスケジュール」を考えていたのでしょう。(だから「2泊3日を1日に変更して欲しいと言われた」という話が出ていると推測できる)

 しかし、Kリーグ側が27日の試合開催に難色を示したことでユベントスも立場を変更。「韓国滞在は1日のみ」とし、追加費用の要求を行ったのだと思われます。

 

■ 妥協案の思惑が外れたことも事実

 ユベントスが「26日開催」で妥協した理由は「やりくりは可能」との思惑がフロント陣にあったからでしょう。しかし、現場の結果が思わしくなく、思惑が外れることになりました。

 まず、21日のトッテナム戦で後半アディショナルタイムに決まったケイン選手の超スーパーロングシュートで敗れます。これで24日のインテル戦が “must win game (= 絶対に勝たなければならない試合)” になってしまいました。

 アッレグリ監督だと「プレシーズンだから」と実績でメディアを黙らせることができるため、ロナウド選手を平気で総入れ替えの対象にしていたでしょう。また、「ロナウドを起用しろ」との圧力にも「誰を起用するかを決めるのは私の仕事」と応戦していたはずです。

 ただ、新任であるサッリ監督にアッレグリ監督のような振る舞いを期待することは難しいと言えます。

 その結果、ロナウド選手を24日のインテル戦で先発フル出場させることとなり、26日の韓国での試合での起用は24日の時点で非現実的になっていたのです。

 

■ クラブ史上最大の汚点は「メキシコでの親善試合を一方的にキャンセルしたこと」

 主催者であるザ・フェスタのロビン・チャン代表やKリーグが “被害者アピール” に熱心なのは「ロナウド出場試合」としてチケットを販売していた側だからです。

 日本の広告宣伝で目にする「ロナウド出場予定」ではなく、「ロナウド出場試合」と銘打って高額なチケットを売りさばいていたのですから、集団訴訟を起こされるリスクは高いはずです。それを避けるためにユベントスを悪者にし、自分たちにとって都合の良い主張をメディアで流しているのです。

 例えば、「関係者からユベントスのクラブ史上で最大の汚点との言葉を受けた」とチャン代表は述べていますが、これは非常に胡散臭いです。

 なぜなら、ユベントスは2017年夏にメキシコで予定されていたプレシーズン・ツアーを一方的にキャンセルしたことがあるからです。

 地域スポンサーを務めていたテカテ社が主催する形でモンテレイとティグレスとの親善試合が組まれていましたが、「コンディションが整っていない」との理由で一方的にキャンセルしています。この時は公式サイト上で「お詫びと謝罪」を行っており、こちらの方が落ち度の大きい汚点と言えるでしょう。

 

 ユベントス側は今回の騒動に対して無反応ですが、これは「契約書の内容は履行している」との認識を持っているためと考えられます。

 (ロナウドを起用しなかった場合の規定も明記されており、それは履行しているため、「債務不履行ではない」と主張できることが理由)

 主催者に対する集団訴訟が “韓国で” 起きて騒ぎになっているだけで、主催者との契約を履行したユベントスが反応を示さないのは当然でしょう。韓国の空騒ぎが続くだけで終わるものと思われます。