ユベントスは公式サイト上で現在は人材部門の責任者を務めているフェデリコ・ケルビーニ前 SD が6月30日を以って退団すると発表いたしました。Bチーム(= Next Gen)の発足・運営に尽力した功労者がチームを離れることになります。
ケルビーニ氏は1971年1月生まれの53歳。2012年夏にアカデミー部門のマネージャーとしてユベントスに加入し、12年に渡ってクラブに在籍しました。
当初の仕事はユース部門の管理。その後、期限付き移籍をしている選手の管理を託されるようになり、Bチーム(= Next Gen)の発足に向けて尽力しました。
マロッタ GM がクラブを離れた後は SD としてパラティチ CFO の下で働いたのですが、不正会計疑惑問題で完全な “とばっちり” を受けて人材部門へ人事異動。
ジュントリ FD がミケーレ・スブラヴァティ氏(ジェノアのアカデミー部門の現マネージャー)の招聘に動いていることがケルビーニ氏の退団を後押ししたのでしょう。
ユベントスを退団した後のケルビーニ氏は「昇格組のパルマでディレクター職に就くのではないか?」と噂されています。
『ケルビーニ氏の0から1を作り出した(= ユベントスでイタリア初となるBチームを発足させた)実績』が消えることはありませんし、複数人の若手有望株がすでに輩出される成果も残しています。
その手腕を評価する他クラブから誘われるのは自然なことですし、好条件での引き抜きオファーに応じることも “プロフェッショナル” として当然のことと言えるでしょう。
有能なマネージャーがクラブを退団することは痛手です。ただ、「 “有能な選手” だけでなく “有能なマネージャー” をも育成できる環境を持ったクラブである」との印象を持たれて困ることはありません。
ケルビーニ氏が新天地でマネージャーとして辣腕を発揮し、ユベントスの評価を高めてくれることに期待です。