ユベントスは公式サイト上で7月21日から26日にかけて東アジアで行ったプレシーズン・ツアーの総括を発表いたしました。「ソールドアウトのツアー」と評されており、韓国の反発は「どこ吹く風」となっています。
ユベントスが誇らしげに語っているのは「今夏のプレシーズン・ツアーで16万5000人超を動員した」という部分です。これはスタジアム集客率で 97% に及んでおり、クラブ経営に有効活用できるからでしょう。
ちなみに2016年夏のプレシーズン・ツアーでの集客率は 34%、2017年は 73%、2018年は 82% だったとのことです。
久しぶりのアジア・ツアーだったと言うこともありますが、今夏に記録した集客率 97% は宣伝に活用できます。なぜなら、スポンサー企業との交渉の際に『交渉のカード』として使うことが可能になるからです。
特に、中国・上海で 2019/20 シーズンのアウェイ用ユニフォームのお披露目イベントに1000人規模のファンが訪れたこともアピール材料と言えるでしょう。
なお、今回のアジア・ツアーに対し、リッキ CRO (= 最高収益責任者)は次のように語っています。
ジョルジョ・リッキ CRO:
「最高のツアーでした。私達はシンガポール、南京、上海、ソウルという3カ国4都市を訪問し、試合や刺激的なイベントを通して多くのファンと触れ合いました。
私達は満員のスタジアムやビアンコネーリの情熱を多く感じ、驚くほどの親密さと暖かさを発見しました。これは私達のブランドがこれらの地域で絶え間なく成長していることを現しています。
デジタル・チャンネルを通したり、直接または地元のパートナーによる活動を通して絆を強め続けることは私達の日々のコミットメントの1つになるでしょう」
韓国メディアが報じる “ユベントスの関係者” がいるなら、このような総括がオフィシャルとして発表されることはないと思われます。つまり、現状は「韓国の一人相撲になっている」のです。
おそらく、市場規模が大きくない韓国は「中国のおまけ」として扱われることに変わりはないと思われます。重点を置く中国市場から収益を上げ続けることができるのかに注目です。