NO JUVE, NO LIFE!!

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韓国で「ロナウドを起用しなかったユーヴェは韓国人ファンを愚弄した」との騒ぎが発生、過去にはメッシ不出場で同様の騒ぎあり

 韓国の朝鮮日報が「韓国人ファンを愚弄した試合」との記事で、Kリーグ選抜との試合でロナウド選手の起用を見合わせたユベントスの対応を批判しています。主力選手の起用が難しいのは日程的に分かり切っていたことですし、損害賠償についてもメッシ選手の前例がありますから「配慮は不要」と言えるでしょう。

画像:Kリーグ選抜対ユベントス
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■ 日程的に無謀な要求を韓国側が出したことは否定できない

 7月26日に韓国・ソウルで行われた親善試合は(運営の問題もあり)グダグダなものでした。そもそもの発端は「韓国のために最大限の配慮がなされる」と主催者側が決め付けていたことでしょう。

3月27日 シンガポールでのトッテナム戦(7月21日)、中国・南京でのインテル戦(同24日)が発表
3月29日 スウェーデンでのアトレティコ戦(8月10日)が発表
7月3日 韓国・ソウルでのKリーグ選抜戦(7月26日)が発表

 まず、日程的に無理なものです。

 今年3月の時点でユベントスのアジア・ツアーは決定していました。そのため、韓国サイドが「中国に行くなら、(距離的に近い)韓国にも来て欲しい」と “熱烈なオファー” をしたことが親善試合が組まれた理由と考えられます。

 

■ 試合会場の前日チェックも前日会見もなかったKリーグ選抜戦

 「ユベントスが韓国市場を重要視しているか」と問われますと、答えは「NO」でしょう。これはユベントスだけでなく、他のビッグクラブも同様と考えられるからです。

 ユベントスの場合は日程から読み取ることができます。

7月21日 シンガポールでトッテナム戦を行う
同22日 シンガポールから中国・南京に移動
同23日 南京で2部練習を実施。サッリ監督が前日会見に出席
同24日 南京でインテル戦を行う
同25日 中国・上海で行われた 2019/20 シーズンのアウェイ用ユニフォーム発表会に出席
同26日 午後に韓国・ソウル入り。夜にKリーグ選抜との親善試合を行う
同27日 イタリア・トリノに到着

 今夏は欧州のビッグクラブがプレシーズン・ツアーで来日していますが、どのクラブも試合会場で前日練習および会見を行っています。しかし、ユベントスが訪韓したのは試合当日の午後です。

 しかも、試合開始時刻は予定時間よりも約1時間遅れることになりました。これは「台風による飛行機の遅延」に加え、「宿舎から試合会場までの移動が渋滞に巻き込まれた」という事情があります。

 ユベントス側は “集金試合” の認識で現地に向かい、韓国側も普段どおりの “雑な準備” でゴタゴタ劇が繰り広げられる原因になったと言えるでしょう。

 

■ 2010年にバルサのメッシが出場義務を果たさず、韓国側が賠償金を請求した前例がある

 「損害賠償を求めるとの声が出ている」と報じられていますが、同様の事例は過去に存在します。2010年夏に韓国で親善試合を行ったバルセロナのケースがこれに該当するからです。

画像:バルセロナの違約金騒動を報じる中央日報
  • 2010年夏にバルセロナがKリーグ・オールスターと対戦
  • 「メッシ選手を30分以上出場させる」との条項が付随
  • グアルディオラ監督(当時)が負傷を懸念し、メッシ選手の出場を16分に留める
  • 主催者が違約金の支払いを要求
    → 3億ウォン(= 約2200万円)をゲット

 こうした背景がある中でメッシ・コールを浴びせたのですから、ユベントス側からすれば「失笑物」でしょう。

 おそらく違約金は50万ユーロ前後と予想されますし、招待費と入場料収入で10倍近くの “収益” を確保していると目されるユベントスからすれば「痛くもかゆくもない」と考えられるからです。

 

 「悪名高い “テコン・サッカー” で選手が壊されなかったこと」がKリーグ選抜戦での大きな収穫です。イタリアに戻ったユベントスがコンティナッサの練習場で良い準備を続けることができるのかに注目です。