『スカイ・イタリア』によりますと、ユベントスのパラティーチ CFO が現地24日に渡英していたとのことです。ただ、「どの選手の移籍交渉での目的なのか」は見解が分かれており、名前が出ている選手のケースを個別に見ていくことにしましょう。
■ GK ペリン → アストン・ヴィラ
まず、ベンフィカへの移籍交渉が破談になったと見られているペリン選手です。
交渉相手として昇格組のアストン・ヴィラが噂されています。プレミア勢は昇格組であっても資金力は豊富ですし、ユベントスが求める移籍金を出すことは難しいことではありません。
「さらなる補強を進める」と宣言していますから、ペリン選手に白羽の矢が立ったとしても不思議ではない状況です。したがって、最大の懸念事項は「入団前のメディカル・チェックを通過できるか」になるでしょう。
移籍交渉が具体的に進展するのかに注目です。
■ FW ケーン → エヴァートン、アーセナル、ウルブス等
次に、名前が出ているのはケーン選手です。ケーン選手は『ユベントスのクラブ内育成選手』という稀有な立場なのですが、現行契約が2020年までであることが移籍の噂に拍車をかける状況になっています。
移籍先としてエヴァートン、アーセナル、ウォルバーハンプトンの名前が出ていますが、可能性があるのはエヴァートンだけでしょう。
今夏の補強資金が乏しいアーセナルがケーン選手を獲得するために「移籍予算の大部分」を費やす見込みは少ないと考えられます。また、ウルブスはクトローネ選手(ミラン)を狙っている上、ジョルジュ・メンデス氏との縁が強いチームです。
そのため、エヴァートンが「ユベントスの移籍金要求額(= 約4000万ユーロ)を提示」し、「買い戻しオプションを付随」させた上で「ケーン選手が移籍を容認」する他は移籍は起こり得ないと思われます。
■ MF ケディラ → ウルブス
また、「ケディラ選手をウォルバーハンプトンに移籍させるための交渉」との見方も出ています。
アジア・ツアーに参加しているマテュイディ選手がサッリ監督のスタイルに適応しているとは言い難く、同タイプのケディラ選手も苦労する可能性が高いと考えられます。
したがって、「ウルブスにケディラ選手の獲得を打診をした可能性」は十分にあるでしょう。ただ、移籍先はエルマス選手がナポリに移籍したフェネルバフチェの方が現実味があると思われます。
ユベントスはレアル・マドリードからケディラ選手を「フリー」で獲得しているため、選手売却益を狙う必要はありません。選手側からの移籍希望があるなら、契約解除にも応じるべきでしょう。
MF 陣や FW 陣に発生している余剰人員をユベントスのフロント陣がどのように整理していくのかに注目です。