『スカイ・イタリア』によりますと、ユベントスがデ・リフト選手をアジア・ツアーが始まる前に獲得するために、移籍金の提示額をアップさせたとのことです。7000万ユーロ近くにまで増額されていれば、アヤックスも容認することでしょう。
ユベントスはデ・リフト選手とは個人合意していたものの、アヤックスへの移籍金の提示額が低かったことが理由で交渉は停滞。獲得合戦に残っているのはユベントスだけの状況でしたから、「ユベントス移籍」か「アヤックス残留」のどちらかでした。
アヤックスがデ・リフト選手の移籍金を法外な額(= 例えば、1億ユーロ超)を要求していたのであれば、ユベントスが得意とする「選手との合意を理由にした値引き交渉」は有効です。
しかし、選手を売り急ぐ必要のないアヤックスの要求額は妥当な範囲である7000万ユーロ前後でした。そのため、「ユベントスが要求額に近いオファーを出すか次第」という状況になっていたのです。
ユベントスがデ・リフト選手への移籍金を出し渋っていた理由は「センターバックの若返りに1億ユーロ超の資金を投じることになるから」でしょう。
- デミラル(21): 1800万ユーロ
- ロメロ(21): 2600万ユーロ
- デ・リフト(19): 7000万ユーロ?
今夏はデミラル選手とロメロ選手の獲得に4400万ユーロを費やしています。(ボーナスは除く)
移籍金が高騰傾向にあるとは言え、バルザーリ(30万ユーロ)、ボヌッチ(1550万ユーロ)、キエッリーニ(770万ユーロ)、ルガーニ(500万ユーロ)の4選手を獲得する際に費やした移籍金総額を上回っています。
ここにデ・リフト選手の移籍金が “上乗せ” される訳ですから、5000万ユーロ台の提示額に留めることで「センターバックの獲得に今夏だけで1億ユーロを投じた」とメディアに騒がれるのを嫌ったとしても不思議ではありません。
ただ、デ・リフト選手の獲得が遅くなるほど、チームへの適応時間が少なくなってしまいます。戦力として計算しているなら、アジア・ツアーには帯同させるべきですから、アヤックス側の要求額に近い額をユベントスが提示したのでしょう。
「移籍決定」と報じているオランダのメディアもあります。デ・リフト選手の去就がどう決着するのかに注目です。