『メディアセット』によりますと、ユベントスとマンチェスター・シティとの間でカンセロ選手の移籍が合意に達しようとしているとのことです。5000万ユーロという具体的な数字も出ており、退団が既定路線になっている可能性があります。
バレンシアから約4000万ユーロの移籍金でユベントスに加入したカンセロ選手ですが、今夏での退団の噂が出ています。
シーズン後半戦は守備のミスが目立っており、守備を重視する現実主義者のアッレグリ監督が続投であれば退団は十分に起こり得ることでしょう。しかし、アッレグリ監督は退任しており、来季はすべての序列がリセットされます。
「カンセロ選手は必須」と主張する新監督が就任する可能性がある状況で退団報道が加速していることを踏まえると、クラブ側の事情が大きいと考えられます。
事情として考えられるのは「6月末までに収益を上げる必要があるから」というものが最も有力です。なぜなら、今季(= 2018/19 シーズン)もユベントスは赤字決算で終える可能性があるからです。
前期と後期の経営状況が例年と同じなら、ユベントスは「大幅な赤字決算」となることが濃厚です。
赤字決算ですと UEFA の FFP に抵触してしまうため、1月の移籍市場で4選手(= ベナティア、ストゥラーロ、チェッリ、アウデーロ)の保有権を売却し、赤字額を圧縮しようとしたのでしょう。ただ、それでも確保できたのは4950万ユーロです。
1億ユーロが必要と考えると、残りは「約5000万ユーロ」です。カンセロ選手を放出すれば確保できる金額であり、カンセロ選手が “すぐに買い手が見つかる選手” であることが移籍の噂に拍車をかける形になっていると思われます。
財政的な事情も絡んでいると考えられるだけにカンセロ選手の去就騒動がどのような形で収束することになるのかに注目です。