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Bチーム:ジロネッリ監督の退任をユベントスが発表

 ユベントスは公式サイト上でBチームを率いたマウロ・ジロネッリ監督が今季限りで退任すると発表いたしました。これにより、ユベントスはトップチームとBチームの双方で新指揮官を招聘する必要があります。

画像:Bチームの指揮官を退任するジロネッリ監督
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■ ジロネッリ監督はBチーム発足初年度を支えた大きな功労者

 ジロネッリ監督が率いたBチームの戦績は36試合で11勝6分19敗(勝点39)でした。「期待値を下回った」と評価する声もあるでしょうが、Bチームが「発足初年度」であることを見落とすべきではありません。

 ヅィロネッリ監督は堂々と胸を張る。長髪と髭面の“アラフィフ”指揮官は、目先の勝ち負けではなくイタリア・サッカー史に新たな一歩を刻んだことを誇らしく思っている。

 「我々は“氷砕船”ですよ。選手や監督、クラブの全員にとって初めての挑戦です。困難はわかっていました」

 氷は割れた、後は我々が切り拓いた航路に続くクラブが現れてほしい、と開拓者の心意気を示す。

 雑誌『Number』のコラムで紹介されていますが、上述の内容は踏まえるべきです。

 チームコンセプトすら存在しない状況からスタートしましたし、事前の計画と現実に差異が生じることもあります。こうした状況の中で「グループ中位の成績で終える目安」を作った功績には感謝を示すべきと言えるでしょう。

 

■ 後任監督は未定だが、トップチームの方向性と一致した指揮官を招くべき

 アンドレア・ピルロ氏の名前が出ていましたが、具体的な後任監督の候補はまだ出ていません。ただ、「トップチームの目指す方向性と一致したチームを作れる指揮官」を任命すべきでしょう。

 現状では「ポジショニングプレー(= ポゼッション型)に舵を切るが高い」ため、Bチーム(= U-23)もそれに合わせた人選をすべきです。

 ユベントスの育成部門では小柄なテクニシャンの割合が増えていると footballista で紹介されています。記事の中で 2016/17 シーズンの U-15 カンピオナートでユベントスが優勝したことが言及されているのですが、今年行われた U-17 欧州選手権のイタリア代表にユベントスは5選手を送り込んでいます。

 つまり、この世代に属する選手は(早い選手で)1〜2 年でBチームに昇格する可能性があるのですから、彼らの才能を伸ばす上で適切な環境を今から準備し始めることができるのかが重要と言えるでしょう。

 

■ デ・ゼルビ監督(サッスオーロ)のような指揮官に白羽の矢を立てることができるかがポイント

 ユベントスがBチームにもポゼッション・スタイルを導入すると仮定した場合、後任者選びが非常に重要になります。

 具体的な名前を出すなら、「サッスオーロを率いるデ・ゼルビ監督のような指揮官」が理想です。デ・ゼルビ監督は 2014/15 シーズンに就任したフォッジャ(当時セリエC)にポゼッション・スタイルを植え付けて昇格争いをした実績があるからです。

 要するに「デ・ゼルビ監督がフォッジャでしたことをユベントス・Bチームでできる指揮官」が理想です。したがって、「知名度先行型の指揮官」や「モチベーター型の指揮官」は現状では後任候補から外すべきと言えるでしょう。

 

 育成部門で小柄なテクニシャンが増えているなら、スペイン流の育成に長けた指揮官を呼ぶことも選択肢の1つです。Bチームは「失点止む無し」のスタンスで育成に重きを置き、トップチームでは「判断ミスなどの確率をゼロに近づける」で現実的な折り合いをつけることも可能と考えられるからです。

 ユベントスのフロント部門がトップチームの動向を踏まえ、Bチームをどのような方向に進めるのかにも注目です。