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【採点】 2018/19 セリエA第32節 SPAL 対ユベントス

 2018/19 セリエA第32節 SPAL 戦はケーン選手のゴールで先制するも、後半に2失点を喫したユベントスが 2-1 で逆転敗けとなりました。

画像:先制点を決めて存在感を発揮したケーン

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2018/19 セリエA第32節 SPAL 対ユベントス
表1:先発メンバー(2018/19 セリエA第32節 SPAL戦)
  SPAL
[3-5-2]
Juventus
[3-5-2]
GK 2: ビビアーノ 22: ペリン
DF 4: チョネク
23: ビカーリ
14: ボニファツィ
2: デ・シリオ
15: バルザーリ 画像:キャプテン
43: ゴッツィ・イウェル
MF 29: ラッザーリ
11: ムルジャ
6: ミッシローリ
28: スキアッタレッラ
93: ファレス
20: カンセロ
16: クアドラード
30: ベンタンクール
39: カスタノス
37: スピナッツォーラ
FW 37: ペターニャ
10: フロッカリ
画像:キャプテン
10: ディバラ
18: ケーン

 SPAL のセンプリチ監督は 3-5-2 を選択。ペターニャ選手とフロッカリ選手が2トップに入り、両翼をラッザーリ選手とファレス選手が担当する陣容で試合を迎えます。

 対するユベントスのアッレグリ監督も 3-5-2 を選択。プリマベーラのゴッツィ・イウェル選手が左 CB を務め、ディバラ選手とケーン選手が2トップを組む布陣で試合に臨みます。

 

 試合は SPAL が前線から積極的なプレスをかけなかったこともあり、ユベントスが相手陣内に押し込む形で始まる。しかし、SPAL はラッザーリとムルジャのコンビが機能し、右サイドからクロスを供給することで盛り返し、試合は膠着する。

 均衡を破ったのはユベントス。30分に右サイドでのポゼッションからカンセロがドリブルで持ち上がり、中にカットインして左足でシュート。コースは枠を外れていたが、ボールの飛んだ先にいたケーンが右足で軌道を変えてネットを揺らし、ユベントスが1点を先制する。

 対する SPAL は小兵が多いユベントスを相手に空中戦で活路を開こうとするが、キックの正確性を欠いたことで不完全燃焼のまま前半を終えてしまう。

 後半、先にスコアを動かしたのは SPAL。49分に右 CK からボニファツィがニアで高い打点から放ったヘディングシュートを決め、スコアを1対1に戻すことに成功する。

 勢いに乗る SPAL は58分に右サイドのクロスからムルジャがヘディングで狙ったが、シュートはペリンが正面でキャッチ。

 ユベントスは67分にクアドラードの横パスを受けたニコルッシのロングシュートが枠を捉えたが、シュートはビビアーノが好セーブを見せ、CK に逃れる。

 両チームともにチャンスを迎える中、勝ち越しに成功したのは SPAL。74分にムルジャのボール奪取から最後はフロッカリが右足で押し込み、逆転に成功する。ユベントスはベルナルデスキを投入し、4バックで攻勢を強めるも、中央を固める SPAL 守備陣を崩すまでには至らず。

 試合は 2-1 で終了。SPAL 戦でスクデット獲得を決めることはできなかった。

 

 試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。

GK: ペリン 5.5
 失点は GK が防げるものではなかったが、ビッグセーブがあった訳でもなかった。

DF: デ・シリオ 6.0
 肉弾戦での劣勢が予想されたものの上手く立ち回り、安定した守備力を発揮。状態の良さをアピールすることに成功しており、序列の変更は起こり得るだろう。

DF: バルザーリ 6.0
 守備に不安のある DF 陣を統率し、ぶっつけ本番の試合で存在感を発揮した。シーズン終了後の引退を表明したが、後進の育成に尽力して欲しいところだ。

DF: ゴッツィ・イウェル 6.0
 プレー全体は上々だった。決勝点に繋がったタックルの甘さとパススピードの向上が今後の課題と言えるだろう。これからの成長を楽しみにしたい。

WB: カンセロ 5.5
 先制点のきっかけを作った一方で、軽い守備が目立つなど双方が攻撃面で持ち味を発揮したサイドだった。相手の実力を考えると、圧倒して欲しかったところだ。

MF: クアドラード 6.5
 インサイドハーフとして中盤で奔走し、攻撃の推進役として機能した。負傷が癒え、復調の兆しを示したことは大きいと言えるだろう。

MF: ベンタンクール 6.0
 レジスタとして細かいタッチでプレスを外し、走力という点でもチームに貢献。CK でボニファツィに上から決められたことはミスと言えるかもしれないが、セットプレーでの高さがチームになかった責任を押し付けることは酷だ。

MF: カスタノス 5.0
 セリエAでのプレー経験は持っていたが、この試合では硬さが抜け切らず、動きが重たいままだった。守備に戻るスプリントでも遅さが際立っていたことは大きなマイナスと言わざるを得ない。

WB: スピナッツォーラ 5.5
 ラッザーリとムルジャのコンビネーションに翻弄され、クロスの供給源として機能することを許してしまう。持ち味である突破力も影を潜め、不完全燃焼と言える試合内容だった。

FW: ディバラ 5.5
 中盤でボールを引き出すことでチームを押し上げる役割は存分に発揮していたが、ゴール前で決定的な仕事をすることはできなかった。

FW: ケーン 7.0
 前線で孤軍奮闘し、唯一とも言える決定機を活かして先制点を奪取。好調さを首脳陣に印象づけることに成功した。

 

【交代選手など】

MF: ニコルッシ 6.5
 61分にカスタノスとの交代で出場。持ち味である柔らかいタッチで前線にボールを供給し、惜しいロングシュートで攻撃力もアピールする。自陣深くでの身体の使った守り方を習得することが今後の課題だろう。決勝点に発端となったプレーは反省点である。

FW: マヴィディディ ー
 ケーンに代わり、69分から出場する。スピードで魅せたが、中央で脅威になることはできず。決定力をどれだけ見せられるかが課題と言えるだろう。

FW: ベルナルデスキ ー
 81分からバルザーリに代わって出場。中央に陣取る CF としてのプレーがメインとなり、持ち味である縦への突破力を活かすことはできず。宝の持ち腐れとなってしまった。

 

アッレグリ監督 5.5
 1点リードで前半を折り返しただけに、後半からクアドラードとカスタノスの位置を入れ替えていた方が良かったかもしれない。だが、主力選手に負傷者を出さないという最重要目標は達成されており、この点は評価されるべきだろう。

ドベリ主審 6.0
 試合を上手くコントロールし、荒れすぎず、審判が主役にならなかったことが良かったと言える。