2022/23 セリエA第11節エンポリ戦はケーン選手のゴールを皮切りに4得点を奪ったユベントスが 4-0 で勝利しました。
試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus FC [3-5-2] |
Empoli FC [4-3-1-2] |
|
---|---|---|
GK | 1: シュチェスニー | 13: ヴィカーリオ |
DF | 24: ルガーニ 19: ボヌッチ (C) 6: ダニーロ |
30: ストヤノヴィッチ 6: デ・ヴィンテル 33: ルペルト 65: パリージ |
MF | 11: クアドラード 8: マッケニー 5: ロカテッリ 25: ラビオ 17: コスティッチ |
32: ハース 18: マリン 25: バンディネッリ (C) 14: ピアツァ |
FW | 9: ヴラホヴィッチ 18: ケーン |
9: サトリアーノ 23: デストロ |
ユベントスのアッレグリ監督は 3-5-2 を選択。右 CB にルガーニ選手が抜擢され、ダニーロ選手が左 CB を担当。前線はヴラホヴィッチ選手とケーン選手の2トップで臨みます。
対するエンポリのザネッティ監督は 4-3-1-2 を選択。こちらはトップ下に戦前の予想とは異なるピアツァ選手を配置。サトリアーノ選手とデストロ選手の2トッップで試合を迎えます。
先にスコアを動かしたのはユベントス。8分にコスティッチが左サイドから GK と DF の間に高速クロスを送ると走り込んだケーンが右足で合わせて先制に成功する。
ケーンは11分にマッケニーからの折り返しを右足ボレーで合わせたが、これはデ・ヴィンテルのブロックに阻まれてしまう。ケーンは32分にマッケニーのクロスにヘディングで合わせたがシュートは枠のわずかに左。
対するエンポリは直後にクアドラードのボールロストからフリーのデストロが狙うも GK シュチェスニーが好守で応戦。33分にはパリージがミドルで狙うも味方に当たって軌道が変わったボールは枠のわずかに左へと飛ぶ。
ユベントスも36分にクアドラードからのラストパスを受けたマッケニーが右足で狙ったが、こちらは GK ヴィカーリオが身体に当ててゴールを死守。前半はユベントスが1点のリードで折り返す。
後半で先にスコアを動かしたのもユベントス。56分にクアドラードの右 CK からマッケニーが豪快なヘディングシュートを決め、ユベントスのリードは2点に拡大する。
ユベントスは64分にコスティッチからのクロスにケーンがヘディングで合わせたがわずかにオフサイド。3点目とはならず。
シュチェスニーを脅かせないエンポリとは対照的にユベントスは82分にクアドラードが入れた左 CK にファーサイドでラビオがヘディングで合わせて3点目を奪取。試合の行方を決定付ける。
86分には途中出場したイリングのクロスをロカテッリが落とし、最後はミレッティが狙うも GK ヴィカーリオが身体に当ててストップ。それでもユベントスは94分に右サイドを抜け出したダニーロのクロスをラビオが押し込み4点目。
試合は後半の3ゴールで突き放したユベントスが 4-0 で勝利した。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
32分にデストロの決定機をストップし、同点のピンチを脱する貴重な働きを見せる。それ以外は落ち着いたプレーを見せていた。
DF: ルガーニ 6.0
カンピオナートでは久しぶりの先発出場だったが落ち着いたプレーを披露した。コンディションを維持し、出場時間を伸ばせるかが鍵になるだろう。
DF: ボヌッチ 6.0
左右の CB が守備を負担を軽くしてくれたことでトラブルに陥ることはほとんどなかった。
DF: ダニーロ 6.5
左 CB でスタートし、A・サンドロが入った後は右 CB でプレー。どちらのサイドでも攻守において効いた存在だった。
WB: クアドラード 6.5
右サイドから良質のクロスを何度も供給してチャンスメイク。32分にボールロストでピンチを招いてしまったが、ミスはその1度のみだった。
MF: マッケニー 7.0
右サイドでクアドラードと連携し、チャンスメイクやフィニッシュに顔を出して結果を残す。守備面でも献身的だった。
MF: ロカテッリ 6.5
トップ下のピアツァを試合から消し、前線のスペースへの縦パスでチャンスを拡大。インサイドハーフにポジションを移してからは攻撃に変化を加えるアクセントになっていた。
MF: ラビオ 7.0
フィジカルを活かして中盤で存在感を発揮。試合終盤のドッピエッタで勝敗を決する貴重な役割を果たしていた。
WB: コスティッチ 6.5
左サイドからのクロスで先制点をお膳立てし、CK を度々獲得するなど本領を発揮しつつある。
FW: ヴラホヴィッチ 5.5
ルペルトに張り付かれたことで CF として決定機に顔を出せず。それでもケーンがゴール前で決定的な仕事をするためのスペースを作る汗かき役として献身性を示していた。
FW: ケーン 7.5
トリノ・ダービーでの決定機の逸失による汚名を最初のチャンスで返上。その後もドッピエッタのチャンスを自らの動き出しで作れていた。
【交代選手など】
MF: パレデス 6.0
65分にマッケニーとの交代で出場。レジスタの位置に入り、ロカテッリやラビオなど主力との連携面での成熟に努めた。
FW: ミリク 6.0
ヴラホヴィッチに代わり、65分から出場する。CF として周囲との連携の良さを示した。
DF: アレックス・サンドロ ー
ルガーニとの交代で79分から出場する。左 CB として手堅いプレーに終始した。
MF: ミレッティ ー
ケーンとの交代で79分から出場。イリングの突破を起点に決定機を掴んだが、ゴールはまたもお預けになってしまった。
WB: イリング ー
85分にコスティッチとの交代でトップチーム・デビューを果たす。左サイドで縦への突破からチャンスを作り、良いアピールをしていた。
アッレグリ監督 6.5
立ち上がりに先行する好スタートを切ったが、エンポリにチャンスを作られて辛くも1点リードで折り返す。後半はマッケニーのゴールでリードを広げた後も攻め手を緩めなかったことがプラスと言えるだろう。この状態をどれだけ継続できるかだ。
ファッブリ主審 6.0
VAR やゴールライン・テクノロジーを駆使して速やかに試合を裁き、選手にストレスを与えなかった。安定したレフリングだったと言えるだろう。