トリノで行われた 2018/19 セリエA第24節フロジノーネ戦はディバラ選手の先制点を皮切りに3得点を奪ったユベントスが 3-0 で勝利しました。
![先制点を決めるなど存在感を発揮したディバラ 画像:先制点を決めるなど存在感を発揮したディバラ](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/abyssus/20190216/20190216140933.jpg)
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
![2018/19 セリエA第24節 ユベントス対フロジノーネ 画像:2018/19 セリエA第24節 ユベントス対フロジノーネ](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/abyssus/20190216/20190216140916.jpg)
Juventus [4-3-3] |
Frosinone Calcio [3-5-2] |
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GK | 1: シュチェスニー | 57: スポルティエッロ |
DF | 20: カンセロ 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ ![]() 2: デ・シリオ |
6: ゴルダニガ 27: サラモン 25: カプアーノ |
MF | 30: ベンタンクール 23: エムレ・ジャン 6: ケディラ |
17: ザンパーノ 66: チブサー 92: ビビアーニ 24: カッサータ 3: モリナーロ |
FW | 10: ディバラ 17: マンジュキッチ 7: ロナウド |
28: チャーノ 9: チョーファニ ![]() |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。復帰直後のボヌッチ選手とキエッリーニ選手を先発で起用し、MF のピアニッチ選手とマテュイディ選手は温存する布陣で試合に臨みます。
対するフロジノーネのバローニ監督は 3-5-2 を選択。チャーノ選手とチョーファニ選手が2トップを組み、ゴルダニガ、サラモン、カプアーノの3バックが最終ラインを固める陣容で試合を迎えます。
試合は6分に右サイドにポジションを取っていたロナウドからのパスを受けたディバラがワントラップからシュート。やや距離のあった場所からの左足シュートがゴール右上に決まり、ユベントスが1点を先制する。
17分にはディバラが入れた右 CK がファーサイドにまで流れ、これをマンジュキッチがダイビングヘッド。シュートはスポルティエッロがセーブしたが、こぼれ球をボヌッチが足で押し込み、ユベントスのリードは2点に広がる。
対するフロジノーネは前線の2トップがボヌッチとキエッリーニに完全に抑え込まれ、攻撃の起点を作ることができない。それでも、ゴール正面で獲得した FK からチャーノが狙うが、これは枠を捉えず。前半は 2-0 で終了する。
後半に入っても、ユベントスが攻める時間帯が続く。しかし、49分のケディラ、52分のロナウドと惜しい場面は作り出すものの、決定的な3点目とはならない。
しかし、63分にベンタンクールのパスをマンジュキッチが右サイドでマイナスに折り返したところに走り込んだロナウドの低い弾道のシュートが決まり、ユベントスが遂にリードを3点に広げる。すると、アッレグリ監督はここでロナウドを下げ、70分にはキエッリーニも下げて次戦に向けた動きを本格化させる。
ユベントスは82分に左サイドで得た FK をディバラがグラウンダーの横パスでプレー再開すると、これをゴール正面右で待ち構えていたベルナルデスキが強烈なシュートを放つ。だが、スポルティエッロの正面を突いたこともあり、得点とはならず。
結局、試合はこのまま終了。ユベントスが 3-0 で勝利し、20日に控えるアトレティコ・マドリード戦に弾みを付ける結果となった。
試合に出場したユベントスの監督・選手などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
枠内シュートのセーブを強いられる場面はほとんどなく、ビルドアップやクロスへの対応など落ち着いた処理を見せていた。
DF: カンセロ 6.5
テクニックでフロジノーネを翻弄。ボールを動かす良い起点となっていた。試合終了間際の報復プレーで退場とならずに済んで良かった。
DF: ボヌッチ 6.5
得意の球出しに加え、セットプレーで勝負強さを発揮するなど持ち味を発揮した。だが、マークが不十分でチョーファニにフリーで何度も合わされていたことがアトレティコ戦への懸念事項だ。
DF: キエッリーニ 6.0
予想に反して先発出場となったが、安定感のある内容を披露。70分での交代となったが、良い調整の場になっただろう。
DF: デ・シリオ 6.5
タイミングの良い攻撃参加に加え、攻守両面において良いタイミングで顔を出し続けた。内容としても素晴らしく、大きく貢献した試合だった。
MF: ベンタンクール 6.5
集中力が切れたパスミスが後半に1度だけあったが、スペースをカバーし、前線に顔を出して攻撃陣をサポートするなどの高い献身性を示した。良いコンディションになっているようだ。
MF: エムレ・ジャン 6.0
フィジカルを活かしたドリブルなど持ち味を活かすことはできていた。DF の前で盾となれる能力を示していたことも評価の対象である。
MF: ケディラ 6.0
ボヌッチにゴールを盗まれる結果となったが、エリア内で脅威となっていた昨シーズンの状態に戻りつつある。シーズン終盤に重要な働きができる選手としてフル稼働が期待される。
FW: ディバラ 7.0
試合序盤に決まった自らの先制点が良い形に作用し、攻撃にアクセントを加える存在となった。この試合で最も多くのものを得た選手と言えるだろう。
FW: マンジュキッチ 6.0
CF に入っているものの、汗かき役として欠かせない仕事を行う。守備にも奔走した上、2点目と3点目のアシストをしたことを忘れてはならない。
FW: クリスティアーノ・ロナウド 6.5
1ゴール1アシストと攻撃で存在感を発揮。良い形でロナウドにボールを預ければ、確実にシュートにまで持ち込んでくれる期待感を抱かせる存在であることは大きい。ここからの大一番でどれだけ輝けるかが注目点だ。
【交代選手など】
FW: ベルナルデスキ 6.0
64分にロナウドとの交代で出場。左サイドでスペースを消す仕事を担当し、ディバラの FK に合わせた強烈なシュートを放つなど持ち味をアピールした試合だった。
DF: カセレス 6.0
キエッリーニとの交代で70分から出場する。再々加入から3試合目ということもあり、周囲との連携面には “ぎこちなさ” が残るが、戦っている姿勢は評価される必要があるだろう。
MF: ピアニッチ ー
ケディラに代わり、81分から出場。中盤での舵取りを担うも、試合の大勢が決した後であり、得意のパス能力が目立つ場面は訪れなかった。
アッレグリ監督 6.5
キエッリーニを先発起用するのは予定外だったと思われるが、前半20分までに2点のリードを奪って疲労を最小限にしたことは大きい。この試合で多用したワンタッチでのパス交換はアトレティコ戦に向けたものだろう。ゴールを決めたディバラのプレー内容が大きく改善したことも朗報と言えるはずだ。
ジュア主審 5.5
判定基準は一定だったが、ラフプレー上等でタックルを仕掛けるフロジノーネを宥めることができず、経験不足を露呈する結果となった。肘打ちの応酬となったにも関わらず、両チーム合わせてカードが5枚という現実が状況を物語っている。