アリアンツ・スタジアムで行われた 2018/19 セリエA第9節ジェノア戦はロナウド選手のゴールでユベントスが先制するも、ベッサ選手のゴールで追いつかれ、1-1 の引き分けで終わりました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [4-3-3] |
Genoa CFC [3-5-2] |
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GK | 1: シュチェスニー | 97: ラドゥ |
DF | 20: カンセロ 19: ボヌッチ 4: ベナティア 12: アレックス・サンドロ |
14: ビラスキ 17: ロメロ 4: クリシト |
MF | 30: ベンタンクール 5: ピアニッチ 14: マテュイディ |
32: ペドロ・ペレイラ 8: ロムロ 30: サンドロ 24: ベッサ 22: ラゾビッチ |
FW | 16: クアドラード 17: マンジュキッチ 7: ロナウド |
9: ピョンテク 11: クアメ |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。前節ウディネーゼ戦からはキエッリーニ選手とディバラ選手がベンチスタート、ベナティア選手とクアドラード選手が先発する布陣で試合に臨みます。
対するジェノアのユリッチ監督は 3-5-2 を選択。ピョンテク選手とクアメ選手が2トップを組み、中盤を3センターに変更した新しい陣容で試合を迎えます。
試合は10分、ボヌッチの縦パスを起点にピアニッチからのラストパスがロナウドに通る。ただ、左足から放たれたシュートには力がなく、GK ラドゥが難なくキャッチする。14分にはクアドラードからのクロスにロナウドがニアに飛び込んだが、シュートはポストを直撃。先制機を逃してしまう。
それでも18分、ユベントスは右 CK が逆サイドに流れたところをカンセロが回収。カットインして放たれたシュートが相手 DF に当たり、ボールはロナウドの足下への転がる。これをロナウドが押し込み、ユベントスが先制する。
ロナウドは23分にもクアドラードからのグラウンダークロスに反応して枠内シュートを放つも、これは GK ラドゥが右手でストップ。追加点とはならない。
後半、先にチャンスを迎えたのはユベントス。46分に左サイドのA・サンドロからのクロスにマンジュキッチが飛び込むも、シュートは枠に飛ばず。対するジェノアは52分にベナティアのクリアボールを上手く回収したピョンテクが思い切ったミドルシュートでシュチェスニーに脅かす。
すると、67分にユベントスは試合を決め切れなかったツケを払うことになる。 ジェノアが右サイドのスペースにパスを出し、クアメを走らせる。クロスはボヌッチがはじき返したが、CK と判断したユベントス守備陣の足が止まってしまう。だが、実際にはゴールラインを越えておらず、クアメからの2度目のクロスにベッサが頭で合わせ、ジェノアが同点に追いつく。
勝ち越すための1点が必要となったユベントスは69分にロナウドがA・サンドロのクロスに合わせたが、シュートは枠の右へと外れてしまう。76分には途中出場のディバラが左足で狙うも、これも枠の右。
その後、ユベントスはゴール前を固めるジェノアの守備網をこじ開けることはできず。結局、試合はこのまま 1-1 で終了。ユベントスは勝点3を取りこぼす結果となった。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などの採点は以下のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
失点の場面での責任はない。ピョンテクのシュートを正確にストップするなど、安定した守備を披露した。
DF: カンセロ 6.5
右サイドで攻撃にアクセントを加え、テクニックの高さを見せつけた。守備も献身的に行っており、勝点3が手にできなかったことが悔やまれる。
DF: ボヌッチ 5.5
主将の腕章を巻いたが、それ以外の見せ場はなかった。失点の場面でラインを割ったと決めつけ、自らの背後に飛び込まれて同点ゴールを許したことは DF の統率者としての責任は重い。
DF: ベナティア 6.0
ピョンテキを厳しくマークし、効果的な仕事を許さなかった。流れの中では高い集中力を維持していただけに残念な結果となった。
DF: アレックス・サンドロ 6.0
左サイドからクロスを供給することでチャンスメイクを行う。ただ、得点には結びつかず。また、自らが攻め上がった後のスペースを利用され、同点にされる要因になってしまった。
MF: ピアニッチ 6.0
中央でボールを動かし、パスワークでジェノア守備陣を揺さぶる仕事をする。攻守において起点となっていたが、勝点3を獲得するまでには至らなかった。
MF: ベンタンクール 6.0
動きが良く、広範囲で攻守において存在感を発揮した。ケディラの不在期間は続くことが予想されるため、自身の評価を高めるチャンスと言えるだろう。
MF: マテュイディ 5.5
フランス代表での疲労があったのか、普段のプレーを比較すると貢献度は高くない内容だった。巻き返しが期待される。
FW: クアドラード 6.0
ロナウドとカンセロの動きを良く把握し、右サイドを連携して崩すという役割を果たすことができていた。ゴールという結果に結び付かなかったことが残念だった。
FW: マンジュキッチ 5.5
波に乗り切れず、ジェノアの DF 陣に上手く抑え込まれてしまった。不完全燃焼となった試合であり、このような展開への対策をチームとして用意しておく必要があるだろう。
FW: クリスティアーノ・ロナウド 7.0
ポストに嫌われるなど不運はあったものの、1得点と求められる結果を残した。周囲との連携も本格的に機能しており、本領が発揮されつつある。
【交代選手など】
FW: ドウグラス・コスタ 5.0
59分にクアドラードとの交代で出場。両サイドでプレーしたが、負傷明け直後でコンディションが上がり切っておらず、攻撃のテンポを下げる形になってしまった。完全復活までには時間を要するだろう。
FW: ディバラ 5.5
マテュイディとの交代で71分から出場する。中央でボールを受けることができたが、ジェノアの分厚い守備をこじ開けるまでには至らず。決定的な仕事をすることはできなかった。
FW: ベルナルデスキ ー
マンジュキッチに代わり、81分から出場機会を得る。右サイドに開いて幅を取ったが、シュートを始めとする相手守備陣の脅威となる動きを見せることはできず。投入の効果は生まれなかった。
アッレグリ監督 6.0
選手交代は適切だったと言えるだろう。だた、投入した選手の出来が散々で、思うような結果を手にすることができなかった。マンジュキッチが先発した際に不完全燃焼となった場合の有効なプランBがないことが問題となった試合でもあるだけに、対応策を講じる必要があるはずだ。
ラ・ペンナ主審 6.0
一定した判定基準であり、大きな物議を醸すようなことはないだろう。ただ、フィジカルチャージに対する判定が甘めであり、それがジェノアにとって追い風になったことは否定できない。