スタディオ・ベニート・スティルペで行われた 2018/19 セリエA第5節フロジノーネ戦はロナウド選手とベルナルデスキ選手の得点でユベントスが 0-2 で勝利し、リーグ戦開幕5連勝を達成しました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Frosinone [3-5-2] |
Juventus [4-3-3] |
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GK | 57: スポルティエッロ | 1: シュチェスニー |
DF | 6: ゴルダニーガ 27: サラモン 25: カプアーノ |
16: クアドラード 24: ルガーニ 3: キエッリーニ 12: アレックス・サンドロ |
MF | 17: ザンパーノ 66: チブサー 8: マイエッロ 20: ハルフレドソン 3: モリナーロ |
30: ベンタンクール 23: エムレ・ジャン 5: ピアニッチ |
FW | 29: キャンベル 11: ペリツァ |
10: ディバラ 17: マンジュキッチ 7: ロナウド |
フロジノーネのロンゴ監督は 3-5-2 を選択。ペリツァ選手とキャンベル選手が2トップを組み、チブサー選手とハルフレドソン選手が中盤でバランスを取る陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。バレンシア戦からは5選手を入れ替え、エムレ・ジャン選手をアンカーで起用する布陣で試合に臨みます。
試合は7分、クアドラードが入れたクロスをマンジュキッチが落とし、ロナウドの枠内シュートが襲う。しかし、スポルティエッロが左手でボールの勢いを削いだことで DF がゴールライン手前でクリアしたため、先制点とはならない。
エムレ・ジャンをアンカーに入れていたユベントスは12分からピアニッチをアンカーに戻して、攻める姿勢を強める。
ユベントスは両 SB からクロスで得点機を演出しようとすると、高さのあるフロジノーネ DF に跳ね返され、決定的なシーンを手にすることができない。結局、前半にスコアは動かず。0-0 で折り返すこととなる。
後半に入っても、フロジノーネが籠城戦を選択したため、ユベントスがブロックをこじ開けるために攻め立てる時間が続く。
ユベントスは61分にゴール正面右で FK を獲得し、ディバラが狙うも、これは壁に当ててしまう。63分にはA・サンドロのパスに反応したベルナルデスキの折り返しをロナウドがヒールキックで狙うが、スポルティエッロがセーブ。ユベントスを均衡を破れず、試合終盤を迎える。
すると、81分に均衡が破れる。ユベントスはA・サンドロが頭で繋いだボールをピアニッチがエリア内でトラップし、シュートを放つ。これは相手 DF にブロックされたものの、跳ね返り先にいたロナウドが素早く左足を振り抜き、チームに待望の先制点をもたらす。
ビハインドを背負ったフロジノーネは勇気を持って前に出るが、ユベントスの守備陣を焦らせるところまでにしか至らず。GK シュチェスニーを脅かすことはできない。
逆に94分、ボールカットに成功したロナウドがロングカウンターを敢行。ピアニッチに出されたパスは DF のスライディングタックルで防がれたかに見えたが、ピアニッチが上手く身体に当てたことで DF をかわし、中央にクロスを入れる。これをエリア内で受けたベルナルデスキがフェイントでシュートコースを作り、決定的な2点目をあげる。
結局、試合はこのまま終了。終盤に2得点をあげたユベントスが 0-2 で勝利し、リーグ戦開幕5連勝を達成した。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
セーブを強いられる場面はほとんどなく、クロスに適切な対処を見せ、期待された仕事は十分に果たした。
DF: クアドラード 6.0
右サイドから中央にクロスを供給。自らの役割を十分に果たしていたものの、高さのあるフロジノーネ守備陣を焦らせるようなプレーを見せることはできず。輝き切ることはできなかった。
DF: ルガーニ 6.5
今季初先発であったが、落ち着いたプレーを披露。ペリツァとキャンベルのコンビを上手く抑え込み、チームのクリーンシート達成に貢献した。
DF: キエッリーニ 6.0
最後尾で守備を取りまとめる。自らのドリブルで局面を打開しようとする姿勢を見せるも、攻撃面においては大きな存在感を見せつけることはできなかった。
DF: アレックス・サンドロ 6.5
左サイドからクロスを供給し、チャンスメイクを続けた。先制点の起点となっており、攻撃にアクセントを加える役割を続けていた。
MF: エムレ・ジャン 6.0
試合序盤はアンカーとしてプレーし、途中からはインサイドハーフとして働く。献身的な仕事ができることを示した。
MF: ピアニッチ 6.5
中央でボールを動かし、攻撃のタクトを振るう。2得点のどちらにも相手陣内で関与しており、大きな存在感を発揮していたと言えるだろう。
MF: ベンタンクール 5.5
インサイドハーフで起用されたものの、パスの接続点になるなどの効果的な役割を担うことができなかった。不完全燃焼なパフォーマンスであり、消化不良の試合となってしまった。
FW: ディバラ 5.5
右サイドや中央を起点にしていたが、昨シーズンに見せていた持ち前の突破力を披露することはできず。2点目が決まった時のカウンターで並走できなかったことが状態の悪さを示している。
FW: マンジュキッチ 6.0
フロジノーネの守備陣とエアバトルを展開。的確にシュートまで持ち込んだが、ゴールとはならず。上手く封じられてしまった。
FW: クリスティアーノ・ロナウド 7.0
得点を感じさせるシュートを放つなど、前半からチームの攻撃を牽引。引き分けの雰囲気が漂い始めた試合終盤に先制点を決め、2点目のきっかけとなるボールカットからカウンターを発動させるなど結果を残した。
【交代選手など】
FW: ベルナルデスキ 7.0
56分にベンタンクールとの交代で出場。持ち前のドリブルでチームに推進力を与えた上、A・サンドロとのコンビで決定的なシーンを作り出す。最後には追加点を決めており、強烈なインパクトを残した。
DF: カンセロ 6.5
クアドラードに代わり、69分から出場する。右サイドにスピードだけでなく、テクニックも加えてフロジノーネの守備陣を翻弄。攻撃のリズムを変えるという役割を果たした。
MF: マテュイディ ー
マンジュキッチとの交代で85分から出場機会を得る。左サイドに入り、リードを守り切るための守備に奔走。試合を締める仕事を成し遂げた。
アッレグリ監督 6.0
なりふり構わず中央を固めるフロジノーネの守備に手を焼き、あやうく勝点を取りこぼすところだった。ただ、効果的な攻撃のカードを切り、勝点3を獲得することに成功。同じやり方でローマに勝利したボローニャを相手に今節での反省点が活かせるかが注目点である。
ジャコメッリ主審 6.0
試合を上手くコントロールしていた。ただ、ペリツァは2枚目のイエローカードが出なかったことに加え、マンジュキッチの折り返しがモリナーロの手に当たった場面が見落とされていた点には疑問が残った。