『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ユベントスとマンチェスター・ユナイテッドがダルミアン選手の獲得で合意に達したとのことです。アッレグリ監督もスピナッツォーラ選手の移籍が起きる可能性を示唆しており、状況が流動的になっています。

ガゼッタ紙によりますと、「ローン費用400万ユーロ+買取オプション」でユベントスとユナイテッドはダルミアン選手の移籍で合意したとのこと。この噂は現実のものになる可能性があると言えるでしょう。
その根拠となるのがアッレグリ監督の前日会見での発言です。当初は「出さない」とのスタンスでしたが、キエーボ戦の前日会見では「代わりの選手が来た場合に限り、スピナッツォーラの放出はあり得る」と態度を軟化させているのです。
そのため、スピナッツォーラ選手とダルミアン選手の “入れ替え” が起きる可能性が現実味を帯びることとなっています。
ただ、ダルミアン選手の獲得は「今季後半戦だけの限定要員」に留めることができなければ、来シーズン以降の火種となることに留意しなければなりません。
- ダルミアン(29):
- 1989年12月生まれの29歳
- ミランの下部組織出身でトリノで頭角を現わす
- ユナイテッドとの現行契約は2019年まで(※ オプション付随)
- 右 SB が主戦場(左 SB でもプレー可)
- 今季のプレー時間は451分と戦力外状態
- スピナッツォーラ(25):
- 1993年3月生まれの25歳
- ユーヴェ下部組織に在籍歴があり、アタランタで頭角を現わす
- ユベントスとの現行契約は2022年まで
- 左 SB を主戦場とする右利き
- 右ひざ前十字靭帯の怪我で今季前半戦は全休
現所属チームでベンチ入りメンバーからも外れることが多いダルミアン選手を獲得した結果、下部組織在籍歴を持つスピナッツォーラ選手が追い出されるとなれば、批判は起きるでしょう。しかも、ダルミアン選手の方が年長です。
ダルミアン選手の “利用価値” は「スピナッツォーラ選手が実戦感覚を取り戻すまでの中継ぎ」であり、それ以外には見当たりません。ダルミアン選手を傭兵との位置付けで使用することができないのであれば、獲得すべきではないと言えるでしょう。
もし、ダルミアン選手の移籍交渉がまとまっているのであれば、スピナッツォーラ選手の獲得を希望するボローニャは諸手を挙げて歓迎することでしょう。ユベントスが左 SB をどのような選手構成にして後半戦に臨む決断をするのかに注目です。