『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ユベントスがキエッリーニ選手の後継者としてミランのロマニョーリ選手を検討しているとのことです。噂が再燃する形となりますが、去就はすぐに決まることはないでしょう。
ロマニョーリ選手はローマの下部組織出身で1995年1月生まれの26歳。契約が今季終了時の2022年夏に満了するため、去就がメディアに注目される状況となっています。
ロマニョーリ選手(の代理人であるミーノ・ライオラ氏)はミランに年俸600万ユーロを要求していると報じられていますが、この要求額をミランが満たす可能性は低いと思われます。
また、ユベントスにも “ミランでレギュラーの座を失っているロマニョーリ選手” に高年俸を提示するメリットはありません。そのため、代理人経由の売り込みと見ておけば十分と言えるでしょう。
ロマニョーリ選手をユベントスに押し込みたいのであれば、デ・リフト選手の契約に付随する移籍条項を満たすオファーを(プレミア勢などに)行使させて枠を強制的に空けることが現実的です。
ただ、デ・リフト選手の代理人もミーノ・ライオラ氏です。強引な移籍劇を企てると反感を買うことになりますし、その移籍金でミレンコビッチ選手(フィオレンティーナ)の獲得に向かわれると元も子もなくなってしまうことになります。
ユベントスは「人件費の圧縮」が重要テーマになっているため、実績が十分な選手であっても高給が提示される保証はありません。ライオラ氏はその事実を認識しているはずですから、観測気球を上げているのでしょう。
移籍市場で選手を獲得するには軍資金を得るためにもピッチ上で好成績を残す必要があります。まずはアッレグリ監督が現チームをどのように仕立てて行くのかに注目です。