『メディアセット』などのイタリアメディアによりますと、スピナッツォーラ選手に対するボローニャからの強い関心を示されているユベントスが代替選手としてチェルシーのエメルソン・パルミエリ選手を考えているとのことです。おそらく、移籍市場が閉まるまで去就騒動は続くことでしょう。

1月12日のボローニャ戦(コッパ・イタリア)でユベントス・デビューを果たしたスピナッツォーラ選手ですが、去就騒動が起きています。その理由として、以下の点をあげることができるでしょう。
- トップコンディションに戻すには実戦での継続的なプレーが必須
- ユベントスではA・サンドロ選手がいるため、プレー時間の確保は簡単ではない
- インザーギ監督が獲得を熱望するボローニャなら、プレー時間の確保は確実
要するに、「選手」と「移籍先チーム」の双方に利点がある状況が生まれているのです。そのため、スピナッツォーラ選手の去就騒動が燻り続けていると言えるでしょう。
しかし、スピナッツォーラ選手が移籍する可能性はボローニャ戦の前よりも低くなっていると考えられます。
理由は「ボローニャ戦での内容が良かったから」に他なりません。もし、ボローニャ戦でのスピナッツォーラ選手の出来がデ・シリオ選手ぐらいの低調さだったなら、後半戦の期限付き移籍が即座に容認されていたことでしょう。
その場合は「エメルソン・パルミエリ選手を買い取りオプションが付随した期限付き移籍で獲得する」などのプランを実行し、左サイドの人員補充をしていたと考えられます。
エメルソン・パルミエリ選手は2018年1月にローマからチェルシーに移籍したブラジル出身の左 SB です。イタリア代表への選出歴を持つ24歳ですから、白羽の矢を立てる対象としては悪くはないと言えるでしょう。
ただ、問題が生じない訳ではありません。「代わりの選手を獲得する」のであれば、移籍金を要しない「半年ローン」が大前提です。移籍金を要する形での完全移籍は来季開幕時に SB の人員整理が不可避になってしまうからです。
また、「新加入選手がシーズン後半戦に控え選手という出場時間が限定される中でチームに適応できるのか」という点は完全な賭けになります。これらの点をユベントスがどのような判断を下すのかに注目です。