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【採点】 2025 FIFA クラブW杯 ラウンド16 レアル・マドリード対ユベントス

 2025 FIFA クラブW杯のラウンド16が行われ、レアル・マドリードと対戦したユベントスはゴンサロ・ガルシア選手に決勝点を許して 1-0 で敗退となりました。

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2025 FIFA クラブW杯 R-16 レアル・マドリード戦)
  Real Madrid CF
[3-5-2]
Juventus FC
[3-4-2-1]
GK 1: クルトワ 29: ディ・グレゴリオ
DF 22: リュディガー
14: チュアメニ
24: ハイセン
15: カルル
24: ルガーニ
6: ケリー
MF 12: アレクサンダー=アーノルド
5: ベリンガム
8: バルベルデ (C)
15: ギュレル
20: F・ガルシア
2: A・コスタ
5: ロカテッリ (C)
19: テュラム
27: カンビアーゾ
FW 30: ゴンサロ
7: ヴィニシウス
7: コンセイソン
10: ユルディズ
20: コロ・ムアニ

 レアル・マドリードのシャビ・アロンソ監督は 3-5-2 を選択。第3節ザルツブルク戦と同じシステムを採用し、前線はゴンサロ選手とヴィニシウス選手の2トップで決勝トーナメント1回戦を迎えます。

 ユベントスのトゥドール監督は 3-4-2-1 を選択。負傷離脱となったサヴォナ選手の代わりにルガーニ選手を起用し、第1節と第2節で先発起用した攻撃陣をスタメンに戻して試合に臨みます。

 

 試合序盤に決定機を作ったのはユベントス。7分に自陣深いエリアからユルディズがロングカウンターを発動させると、ラストパスに抜け出したコロ・ムアニがループシュート。だが、ボールはクロスバーを越えてしまう。

 11分にはケリーからの縦パスを受けたユルディズがライン間で反転シュート。これはチュアメニが伸ばした右足でブロックして CK に逃れる。

 対するレアル・マドリードは徐々に主導権を奪い返すと30分にギュレルの浮き球パスをバルベルデが右サイドのポケットから折り返し、走り込んだベリンガムがシュート。これは GK ディ・グレゴリオが右足でストップする。

 盛り返したレアル・マドリードは前半アディショナルタイムの46分にバルベルデのロングシュートが枠を捉えるも GK ディ・グレゴリオが横っ飛びセーブで応戦。前半は 0-0 で終了する。

 ハーフタイム明けの後半でもレアル・マドリードが主導権を握り続ける。52分からベリンガムとハイセンが立て続けに強烈枠内シュートを放つと、54分に遂に均衡が破れる。

 セットプレーの流れからアレクサンダー=アーノルドがクロスを入れると1人余ってフリーになっていたゴンサロが強烈ヘッド。このシュートがゴールネットに突き刺さり、レアル・マドリードが先制に成功する。

 ユベントスはコロ・ムアニからのラストパスをコンセイソンがミドルシュートで狙うも、これは GK クルトワが難なく処理。その後はレアル・マドリードが左サイドの大外で待つヴィニシウスを起点にカウンターで2点目を狙う姿勢を鮮明にする。

 レアルは狙いどおりに60分と72分に左サイドからのカウンターを発動させたが、仕上げのシュート場面での正確性を欠いたため追加点は奪えず。ユベントスはガス欠と(売却候補の選手を起用したくない)チーム事情で抵抗力が残っておらず。

 結局、試合はこのまま 1-0 で終了。レアル・マドリードが準々決勝に進出し、ユベントスはラウンド16での大会敗退となった。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: ディ・グレゴリオ 6.0
 ゴールライン上での素晴らしいシュート反応で好印象を残す。だが、その局面を何度も作られることはチーム的に好ましくない。意味の持たないセーブ数だ。

DF: カルル 5.5
 ヴィニシウスを相手に良く奮闘していた。選手個人でのベストを尽くしており、チームとしての安定したパフォーマンスがテーマになるだろう。

DF: ルガーニ 5.5
 耐えることが求められる試合展開で押し潰されずに自分の仕事をしっかり遂行していた。CB 陣の状態が怪しいことを考えると保険としてチームに留めておきたいところだ。

DF: ケリー 5.0
 相手陣内に侵入した DF としてのパフォーマンスは及第点だが、自陣内でのパフォーマンスは物足りないままだった。

WB: アルベルト・コスタ 5.5
 上下動を強いられるスタミナ的に厳しい試合を戦い続け、右 CB としてもプレーした精神力は評価されるべきだろう。技術的なミスを減らし、判断力の向上に努めることが期待される。

DMF: ロカテッリ 5.5
 ピッチ上での所作によってパフォーマンスが過大評価された評論が大方を占めることだろう。スピードのない選手をセットプレー時の被カウンター対応要員として最後尾に配置することが根本的に間違っている。

DMF: テュラム 6.0
 守らざるを得ない試合展開では身体を張り、ボールを持たされた展開では状況での最適解を模索して奔走していた。良い相棒と巡り合えるかが新シーズンでの注目点だろう。

WB: カンビアーゾ 5.0
 プレー精度が全体的に低く、評価を得られるプレーを挙げることが難しい内容だった。2025年1月が市場評価額のピークだった可能性は十分にあり得る。

OMF: コンセイソン 5.0
 1年前にユベントスが “わずか” 1520万ユーロで売却したハイセンに何もさせてもらえず。厳しい査定が下されるべき立場と言わざるを得ない。

OMF: ユルディズ 6.5
 1人だけ攻撃陣で別次元の卓越したパフォーマンスを披露していた。ユルディズが気持ち良くプレーできる組み合わせで攻撃陣を編成すべきだ。

FW: コロ・ムアニ 5.0
 序盤の絶好機をチップキックで逸してしまうと、その後は決定機にほとんど関与することはできずブレーキとなっていた。実力どおりと言われればそれまでなのだが…

 

【交代選手など】

DF: コスティッチ 5.5
 ケリーとの交代で58分から出場。左サイドからレアル・マドリードの守備網をこじ開けようとしていたが、結果は実らなかった。

OMF: ニコラス・ゴンサレス 5.5
 58分からコンセイソンに代わって出場する。ハイセンの壁を越えることはできず消化不良のまま試合終了のホイッスルを聞くこととなった。

OMF: コープマイネルス 5.5
 ユルディズとの交代で70分から出場機会を得る。汚名返上のために奔走しているが結果に反映されず、空回りで終わっている。

DF: ガッティ ー
 ルガーニとの交代で84分から出場。

DMF: マッケニー ー
 ロカテッリとの交代で84分から出場。

 

トゥドール監督 6.0
 チームとしての地力の差が示された試合だった。マンチェスター・シティ戦が「惨敗」なら、レアル・マドリード戦は「敗戦」で済むだろう。(チーム力で劣る)アジアやアフリカのクラブチームを相手に気持ち良くプレーしたことで勘違いをしている選手達の鼻をへし折ることができるのなら敗戦にも意味はある。

マルチニアク主審 6.0
 オフサイド判定などを含めてスムーズにジャッジを下していた。結果は1点差であるものの、内容的にはワンサイドゲームだったので審判団の判定に不満が募ることはなかったと断言できるだろう。