2018/19 セリエC第13節が行われ、アウェイでプロ・ベルチェッリと対戦したユベントス・Bチーム(= U-23)は 1-0 で競り敗け、リーグ戦5連敗を喫することとなりました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 30: ノッキ |
DF | 34: デル・プレーテ (C) 2: アンデルセン 24: コッコロ 4: ザナンドレア |
MF | 5: ムラトーレ(→ 39' pt. 19: モレッリ) 6: I・トゥレ(→ 14' st. 7: エマニュエッロ) 8: カスタノス |
FW | 10: マテウス・ペレイラ(→ 39' pt. 3: ザッパ) 14: オリビエリ(→ 35' st. 9: ブニーノ) 17: ザニマッキア(→ 35' st. 11: マヴィディディ) |
ジロネッリ監督は 4-3-3 を選択。デル・プレーテ選手とザナンドレア選手を両 SB に起用し、前線はマテウス・ペレイラ、オリビエリ、ザニマッキアの3選手に任せる布陣で試合に入ります。
試合が動いたのは13分、バックパスを GK ノッキがアンデルセンにリターンパスを出したところを狙ってスプリントを仕掛けたガットをアンデルセンがエリア内で倒してしまい、プロ・ベルチェッリが PK を獲得する。これをダ・シルバがゴール左に決め、プロ・ベルチェッリが1点を先行する。
反撃に転じたいユベントスだったが、27分にアンデルセンがカウンターでボールを運んで来たガットを足をかけて倒し、2枚目のイエローで退場となってしまう。
1人多くなったプロ・ベルチェッリは34分と37分に左サイドからのクロスで追加点の機会を得るも、決定力を欠いたため、突き放すことはできない。
この状況を突きつけられたジロネッリ監督は直後の39分にムラトーレとマテウス・ペレイラを下げ、DF のザッパとモレッリを投入。3-4-2 の形で守備に重きを置き、ワンチャンスを生かして勝点1を狙う姿勢を鮮明にする。
50分にはI・トゥレがロングスローからのこぼれ球をエリア外から豪快に狙ったが、シュートは相手 GK が難なくキャッチ。逆にカウンターからクロスバー直撃シュートをお見舞いされるなど、1人少ない影響を隠し切ることができない。
ユベントスのチャンスらしいチャンスは83分にゴール正面やや左で得た FK ぐらい。ただ、エマニュエッロがキックを壁に当ててしまい、その跳ね返りをカスタノスがシュートを狙うも、ボールをジャストミートすることはできず。
結局、試合はこのまま 1-0 で終了。前半の PK 献上と退場が最後まで重くのしかかり、ユベントス・Bチームは泥沼のリーグ戦5連敗を喫することになってしまった。
試合後、ジロネッリ監督は次にようにコメントしています。
マウロ・ジロネッリ監督:
「私達はキャラクターという面での仕事に取り組んで来ましたし、その観点から私はハッピーだと言わなければなりません。どのボールの扱いにも苦しんでいましたし、選手たちは彼らの義務を果たしてくれました。
しかし、退場が状況を少し変える結果となってしまったのです。
難しい時期ですが、チームは私に付いて来てくれています。状況に向き合っていますし、信頼関係を維持しています。こうした状況でもストーリーは重要であり、私達は決して諦めません」
リーグ戦5連敗は「監督解任」の理由に値します。ただ、Bチームの創設理由は「ユース出身のクラブ内育成選手にプレー機会を与えて成長を促すこと」ですから、チームの成績不振だけではシーズン中の監督交代に踏み切る意味はないでしょう。
ただ、ピッチ上でプレーをする選手の評価は「勝利」した時の方が高まることは事実です。そのため、「敗け続けたとしても問題はない」とは言えません。
とは言え、創設1年目で手探り状態なのです。また、U-23 の肩書きではあるものの実態は U-21 というハンデがあることも考慮した上でチームの舵取りを要求する必要があると言えるでしょう。
Bチームの次節は12月2日に行われるセリエC第14節ピストイエーゼ戦です。泥沼状態から抜け出す策をジロネッリ監督がチームに授けることができるのかに注目です。