2018/19 シーズンのセリエAが3試合消化しましたが、今季は「ユベントスのクラブ内育成選手」の資格を有する有望株3選手がセリエAでプレーする機会を得ています。スカパーや DAZN の中継対象試合となる可能性があるだけに当該選手の立ち位置を確認しておくことにしましょう。
GK: エミル・アウデーロ(21, サンプドリア)
まず1人目は GK のアウデーロ選手です。今夏、買い取り・買い戻しオプションが付随する期限付き移籍でサンプドリアに加入しました。
大会名 | 試 | 失点 | 時間 | |
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2018/19 (サンプドリア) |
セリエA | 2 (2) | 1 | 180' |
イタリア杯 | 1 (1) | 0 | 90' | |
合計 | 3 (3) | 1 | 270' |
アウデーロ選手は正 GK として、シーズンを迎えることに成功。次は「ポジションを確保し続けること」が目標となります。
目標を達成するの具体的な課題は「(CK を含めた)サイドからのクロスに対する的確は判断ができるか」になるはずです。
ウディネーゼ戦やナポリ戦でクロスの対応に少し戸惑いを見せた場面では相手に決定機が訪れていました。クロス対応はどの GK も抱える課題です。的確な判断を下すことができる割合をどれだけ高められているのかが問われていると言えるでしょう。
DF: フィリッポ・ロマーニャ(21, カリアリ)
2人目はカリアリに所属する DF のロマーニャ選手です。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2018/19 (カリアリ) |
セリエA | 3 (3) | 0 | 270' |
イタリア杯 | 1 (1) | 0 | 90' | |
合計 | 4 (4) | 0 | 360' |
マラン監督が就任したカリアリで CB のポジションを確保、ここまでの公式戦全試合に先発フル出場を果たしています。
メディアによる採点も高く、CB の軸として計算されているため、昨シーズン以上のプレー時間と飛躍が期待されるところです。マラン監督は手堅くセリエAに残留するチームを作りますので、その中でどれだけアピールできるかが鍵になるでしょう。
具体的には「相手のエース FW に仕事をどれだけさせないか」になります。ユベントスはバルザーリ選手の後任を確保する必要があるだけに、ロマーニャ選手の成長度合いにも注目する必要があります。
DF: フェデリコ・マッティエッロ(23, ボローニャ)
最後の3人目はボローニャに所属する DF のマッティエッロ選手です。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2018/19 (ボローニャ) |
セリエA | 3 (3) | 0 | 270' |
イタリア杯 | 1 (1) | (1) | 90' | |
合計 | 4 (4) | (1) | 360' |
保有権を持つアタランタからボローニャに期限付き移籍したマッティエッロ選手はインザーギ監督の下で、ここまでの公式戦全試合に先発フル出場しています。
メディアからの採点は悪くはないのですが、ボローニャはチームとしてスタートダッシュに失敗しています。ボトムハーフに位置するチームとの対戦で1分2敗(勝点1)と伸び悩んであり、低空飛行が続くようだと監督解任もあり得るでしょう。
そうなると、DF の序列が変わることにも直結します。ようやく、4年前のプレー環境にまで復活したのですから、チーム状態とともにどれだけ先に進めるのかが注目点になります。
また、モイーズ・ケーン選手はユベントスに残留したため、限られたプレー機会を活かすことができるかがポイントになるでしょう。
週2試合の過密日程が続きますし、その中で6選手いる FW が負傷離脱せずにフル稼働することは難しいと思われます。一定のチャンスは得られる可能性はありますが、これはアッレグリ監督がどのような采配を見せるのかに大きく依存することになると予想されます。
ユベントスは『クラブ内育成選手』の充実を図ることが大きな課題となっているだけに、期待の若手選手たちがどのように飛躍するのかに注目です。