『スカイ・イタリア』によりますと、サンプドリアがピアツァ選手の獲得を熱望し、ユベントスおよび選手と会談の場を設けたとのことです。ただ、選手がフィオレンティーナを希望している状況であり、状況を見守る必要があるでしょう。
ピアツァ選手の移籍先としてフィオレンティーナとサンプドリアの名前が上がりましたが、どちらのチームも一長一短です。
- フィオレンティーナ:
- ユベントスの要求額に難色を示す
- 選手の適正ポジションが存在(4-3-3 や 4-2-3-1)
- サンプドリア:
- ユベントスの要求を満たすとの報道
- 適正ポジションが見当たらない(4-3-1-2)
ロシアW杯期間中に「ピアツァ選手の移籍先本命」と報じられたフィオレンティーナの強みは「プレーするポジションがある」という点でしょう。
ピオーリ監督は選手によってシステムを使い分けるため、4-3-3 や 4-2-3-1 などピアツァ選手が得意とするポジションを用意してくれると考えられるからです。フィオレンティーナはローマからジェルソン選手を獲得済ですが、4-2-3-1 なら同時起用は可能と言えるでしょう。
ただ、クラブが資金面でユベントスの要求を満たすことに難色を示しており、ここが交渉のネックとなっています。そのため、サンプドリアが獲得交渉に本腰を入れたと考えられます。
サンプドリアの立場はフィオレンティーナと逆です。まず、クラブはユベントスが要求する移籍金を出す意向を伝え、クラブ間合意に問題はなさそうだと報じられています。
これはシック選手(ローマ)とルーカス・トレイラ選手(アーセナル)を売却した資金を投じる余裕を持っているからでしょう。
問題となるのは「ピアツァ選手の適正ポジションが存在しない」ということです。ジャンパオロ監督は 4-3-1-2 を使うため、ピアツァ選手の適正ポジションはセカンドトップだけでしょう。
しかし、そこはクアリャレッラ選手(35)の独壇場です。昨季キャリアハイの19得点を記録した主将をシーズン序盤戦でベンチスタートにすることはできません。そのため、システム変更かピアツァ選手のコンバートが不可避になるため、選手が移籍に現時点で難色を示す結果になっているのです。
移籍濃厚と見られるピアツァ選手の新天地がどのチームになるのかに注目です。