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セリエA、来季(2018/19 シーズン)以降のイタリア国内でのテレビ放映権が裁判で白紙状態に戻る

 ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、「スペインのメディアプロ社が落札した 2018/19 シーズンからのセリエA・イタリア国内放映権に対する異議申し立てが裁判で認められた」とのことです。

画像:放映権料の行方が注目されるセリエA

 メディアプロ社からの「判決に対する異議申し立て」は可能ですが、落札が無効とされた理由は「独占禁止法に違反する」とのことであり、入札のやり直しが起きる可能性が高いと言えるでしょう。

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 問題の時系列は以下のとおりです。

  • レガ・セリエAが「2018〜2021年の放映権」で強気の価格設定を行う
  • 『イタリア国内向けの有料放映権(衛星中継)』への応札が不調で、リーグ側の希望額に達せず
  • メディアプロ(スペイン)がリーグの希望額を満たすオファーを提示し、放映権を獲得
  • スカイ・イタリアが「メディアプロは自社で放送をしておらず、独占禁止法に違反する」と提訴
  • 裁判所がスカイ・イタリアの訴えを認める判決を下す

 レガ・セリエAが設定した価格で応札した企業がなく、イタリア国内向けの放映権は宙に浮いていました。

 そこにメディアプロ社(スペイン)が「リーグの希望額」を提示し、放映権を獲得したことで決着が付いたかに思われました。しかし、(リーグの希望額には届かなかったとは言え、応札はしていた)スカイ・イタリアが裁判による異議申し立てを行ったのです。

 揉めているのは『イタリア国内での有料放映権(衛星中継)』ですから、イタリア国外に該当する日本への影響はほぼ皆無と言えるでしょう。ただ、ユベントスなどセリエAのクラブは放映権という収益の大きな柱が揺らいでいる状況ですので、経緯を見守る必要があります。

 

 来季以降の放映権が決定していないという実態は異例と言えるでしょう。しかし、来季の開幕までに決定していれば、問題はありません。

 決定するまでに非常に時間を要するのはイタリアの “お家事情” と呼べるものです。FIGC の会長選びでもゴタゴタが起きましたし、イタリア首相の選出でもゴタゴタが起きています。

 イタリア国内向けの放映権がどのような形で決着が付くことになるのかに注目です。