スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァで行われた 2017/18 セリエA第35節インテル戦はイグアイン選手のゴールでユベントスが 2-3 で勝利しました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Inter Milano [4-2-3-1] |
Juventus [4-3-3] |
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GK | 1: ハンダノビッチ | 1: ブッフォン |
DF | 7: カンセロ 37: シュクリニアル 25: ミランダ 33: ダンブロージオ |
7: クアドラード 24: ルガーニ 15: バルザーリ 12: アレックス・サンドロ |
MF | 11: ベシーノ 77: ブロゾビッチ 87: カンドレーバ 8: ラフィーニャ 44: ペリシッチ |
6: ケディラ 5: ピアニッチ 14: マテュイディ |
FW | 9: イカルディ | 11: ドウグラス・コスタ 9: イグアイン 17: マンジュキッチ |
インテルのスパレッティ監督は 4-2-3-1 を選択。イカルディ選手を CF に置き、2列目にはカンドレーバ、ラフィーニャ、ペリシッチの3選手が担当する陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。右 SB にはクアドラード選手が入り、CB はバルザーリ選手とルガーニ選手のコンビ。前線は3トップで試合に臨みます。
イタリア・ダービーを良い形でスタートしたのはユベントス。13分に左 CK が逆サイドのクアドラードに届く。クアドラードからのクロスをD・コスタがトラップから素早く左足を振り切り、ユベントスが先制する。
15分にはスライディングでボール奪取したマンジュキッチをベシーノが踏みつけたとして、主審オルサートはベシーノにイエローを提示する。ところが、VAR の検証で判定がレッドカードに変更され、インテルは残り70分を10人で戦うことを余儀なくされる。
1人多くなったユベントスだったが、ペースが落ち、2点目を決めることができない。それでも6分と長いアディショナルタイム中にケディラが落としたところをマテュイディが押し込んだが、VAR でマテュイディのオフサイドが確認され、ゴールは取り消される。
前半を 0-1 で終えたユベントスだったが、緩さが目立ち、試合の流れがインテルに傾く。すると、インテルは52分にマンジュキッチのファールで獲得した FK からイカルディが頭で決め、同点に追い付く。
対するユベントスは62分にイグアインが DF ラインを抜け出してシュートを放つも、シュートはサイドネット。勝ち越すことができない。
その直後の65分にインテルはペリシッチがクアドラードのスライディングで生じたこぼれ球を素早く回収して中央にクロス。これがバルザーリに当たってオウンゴール。10人のインテルが逆転に成功する。
ユベントスは74分にディバラの FK が枠を捉えるも、ハンダノビッチが良い反応でゴールは許さない。インテルは85分にイカルディを下げ、籠城戦を選択。すると、ここからユベントスが意地を見せる。
87分にクアドラードがディバラとのワンツーでエリア内に侵入。深い位置からの折り返しがシュクリニアルに当たってゴールに吸い込まれる。息を吹き返したユベントスは89分に左サイドで獲得した FK からイグアインが頭で押し込み、土壇場で逆転する。
結局、試合はこのまま 2-3 で終了。土壇場で逆転に成功したユベントスが勝点3を手にすることに成功した。
出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
ロングシュートに良い反応を見せるなど、シュートストップで仕事を果たした。失点のシーンでは GK にできることはなかったと言えるだろう。
DF: クアドラード 7.0
1ゴール1アシスト。右 SB としてもペリシッチに対して献身的な守備を披露し、起用に応えた。
DF: ルガーニ 5.5
流れの中でイカルディに仕事をさせなかった。1失点目の際にラフィーニャのフェイクに釣られ、イカルディのマークを外してしまったことが反省点。ビルドアップ時の落ち着きも改善点である。
DF: バルザーリ 5.0
ルガーニと同様に要所で相手に仕事をされ、輝きを見せることができなかった。攻撃陣が奮闘してくれたことで救われる結果となった。
DF: アレックス・サンドロ 6.0
左サイドの密集をテクニックで突破するなど攻守において違いを見せた。1失点目のきっかけとなった場面での対応は微妙だった。
MF: ケディラ 5.5
前への推進力は見れたが、ビルドアップへの関与が少ないなど貢献度は高くなかった。カウンターを防げておらず、途中交代は止む無しだった。
MF: ピアニッチ 6.0
中盤でボールを引き出し、チームに落ち着きを与える。ただ、カードを受けてからは明らかに苛立ちが目立ち、プレーが雑になったところがマイナス点だ。
MF: マテュイディ 5.5
持ち前の走力で広範囲をカバーしたが、決定的な仕事をするまでには至らず。1人多い状態となってからは持ち味そのものが消え去ってしまっていた。
FW: ドウグラス・コスタ 7.0
右サイドを始め、持ち前の加速力とキックでインテル守備陣を翻弄。先制ゴールを決め、チームの攻撃を牽引した。
FW: イグアイン 7.0
土壇場でチームに勝点3をもたらす劇的ゴールを決め、エースとしての仕事を果たした。
FW: マンジュキッチ 5.0
ビシーノに踏みつけられた影響が大きく現れ、チームへの貢献がほとんどできない状態だった。後半開始と同時にマルキージオかベタンクールに交代しておくべきだっただろう。
【交代選手など】
MF: ディバラ 6.5
61分にケディラとの交代で出場。中盤からのドリブルでの持ち上がりや FK の精度をチームにもたらし、逆転を呼び込む起爆剤となった。
MF: ベルナルデスキ 6.0
マンジュキッチに代わり、66分から出場する。中盤で献身的に動き回り、攻撃に幅を持たせる。コンディションの良さを示していた。
MF: ベタンクール ー
ピアニッチとの交代で80分から出場機会を得る。後方で攻勢を強めたチームのバランスを保ち続けた。
アッレグリ監督 6.0
試合に向けた準備が適切だったことは前半の内容が示している。ただ、リードしてからはインテンシティーが急激に落ち、一時は逆転を許すなど課題が散見された試合でもあった。ピッチ上で最後まで戦って結果を残した選手たちに感謝する必要があると言えるだろう。
オルサート主審 5.5
ダービー戦であり、フィジカルコンタクトを容認した判定は最後までブレなかった。ただ、オフサイドの判定などは良いとは言い切れず、審判団としては微妙だった。