今季1度目のイタリアダービーとなった 2017/18 セリエA第16節インテル戦は両チームとも得点をあげることができず、0-0 で終了いたしました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [4-3-3] |
FC Internazionale [4-2-3-1] |
|
---|---|---|
GK | 23: シュチェスニー | 1: ハンダノビッチ |
DF | 2: デ・シリオ 4: ベナティア 3: キエッリーニ 22: アサモア |
33: ダンブロージオ 37: シュクリニアル 25: ミランダ 21: サントン |
MF | 6: ケディラ 5: ピアニッチ 14: マテュイディ |
20: ボルハ・バレロ 11: ベシーノ 87: カンドレーバ 77: ブロゾビッチ 44: ペリシッチ |
FW | 7: クアドラード 9: イグアイン 17: マンジュキッチ |
9: イカルディ |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。リーグ戦の前節ナポリ戦からブッフォン、ディバラ、D・コスタの3選手をシュチェスニー、クアドラード、マンジュキッチに入れ替えた布陣で試合に臨みます。
対するインテルのスパレッティ監督は 4-2-3-1 を選択。DF 陣には高身長の4選手が入り、トップ下にはブロゾビッチ選手が入るベストの陣容で試合を迎えます。
試合はホームのユベントスがインテルゴールに迫る展開で始まる。まずは9分、クアドラードが入れたクロスがサントンに当たって、ボールはマンジュキッチの目前に。これをマンジュキッチが右足で狙ったが、シュートはハンダノビッチに防がれていまう。
37分にはマテュイディがエリア手前で落としたボールを走り込んだケディラがシュートを放つも、シュートに力がなく、これも GK にセーブされていまう。
一方のインテルはイカルディにボールを預けることができず、攻めあぐねる展開。それを尻目にユベントスは45分にクアドラードが入れたクロスをマンジュキッチが頭で合わせたが、シュートはクロスバーに嫌われてしまい、得点とはならず。前半は 0-0 で終了する。
後半に入っても、怒涛の攻めを見せるユベントスに対し、インテルはロングカウンターに賭けるという展開は変わらない。
ユベントスは54分のマンジュキッチ、60分のクアドラード、71分のアサモアとゴールを脅かすシュートを放ったものの、ハンダノビッチの牙城を破ることができない。対するインテルはイカルディのシュートがベナティアの手に当たったと抗議した場面が見せ場というほど、ゴール前でのプレーが少ない状況が続く。
ただ、攻め続けたユベントスも必死で守るインテルの守備陣をこじ開けることができず。結局、試合は両チームが得点をあげることができず、0-0 で終了。首位インテルとの勝点差は2のままとなった。
出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
フィールドプレーヤー陣がインテル攻撃陣を抑えたこともあり、セーブを強いられる場面がほとんどなかった。相手をゼロに抑えたことは自信になるだろう。
DF: デ・シリオ 6.0
対面するペリシッチを抑え、攻撃時ではピアニッチやクアドラードにボールを預けるなど落ち着いたプレーを見せた。安定感のある内容を見せたことは大きい。
DF: ベナティア 7.0
イカルディを試合から消し去り、最終ラインで君臨した。実力でポジションを確保しており、今後も良い内容を見せてくれるだろう。
DF: キエッリーニ 7.0
カンドレーバを抑え、抜かれると決定的なシーンというブロゾビッチとの1対1でも冷静に対処した。インテルのプレスをあざ笑うかのようにドリブルで持ち上がるなど攻撃にも変化を付けていた。
DF: アサモア 6.0
守備時での貢献度は素晴らしいものだった。その一方でクロスの供給はスムーズとは言えず、攻撃のリズムを落としていまうなど不完全燃焼な点も残った。
MF: ケディラ 6.0
インテルの攻撃を担うボルハ・バレロに付きまとい、攻撃のリズムを寸断。機を見て、エリア内に侵入してシュートを放つなど期待された仕事を忠実に行った。
MF: ピアニッチ 7.0
中盤から両サイドにパスを散らし、大きな存在感を発揮。パスを散らすだけでなく、ドリブルでマーカーを外して縦パスを供給するなど両チームの中盤選手の中でも別格の輝きを放っていた。
MF: マテュイディ 6.5
左サイドの広い範囲を持ち前の機動力でカバー。ボール奪取でピンチの芽を事前に摘み取るなどチームに貢献した。
FW: クアドラード 7.0
右サイドを崩し、質の高いクロスを供給し続けることに成功。得点を匂わせる場面を作り続けた。守備でも相手のカウンターを遅らせるなど貢献度は高かった。
FW: イグアイン 6.0
厳しいマークを受ける中、ポストプレーなどでチームのために汗をかく。60分に浮き球のラストパスでクアドラードの決定機を演出したが、得点をあげる仕事を成し遂げることはできなかった。
FW: マンジュキッチ 6.0
攻守に身体を張り、先発起用に応えるパフォーマンスを見せた。クアドラードからのホットラインを得点として活かし切ることができなかったことだけがマイナス点だ。
【交代選手など】
MF: ディバラ 5.5
75分にケディラとの交代で出場する。試合に入りきれず、ゴールを脅かすプレーに関与するなどの働きをするまでには至らなかった。
MF: ベタンクール ー
ピアニッチとの交代で85分からプレー機会を得る。そつなくプレーし、試合を終えた。
アッレグリ監督 6.0
中3日で続いた重要度の高い公式戦3連戦を2勝1分の全戦クリーンシートで乗り切ったことは大きい。欲を言えば、インテル戦は勝っておきたかったし、勝てる可能性が大いに存在した試合内容だった。コンディションの良いインテルを押し込んだことをポジティブに捉え、今後の試合に活かすことができるかがポイントとなるだろう。
バレリ主審 6.5
試合が荒れないようコントロールすることに尽力した。インテリスタはベナティアのハンドを取って欲しいだろうが、その代償は CK の競り合いでダンブロージオがキエッリーニを引き倒したことになるだろう。