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マテュイディ、カリアリ戦で人種差別を受ける

 マテュイディ選手が「(セリエA第20節の)カリアリ戦の試合中に人種差別を受けた」と自身の SNS アカウントで報告したことで、カリアリがチームとして謝罪するという事態が発生しています。

画像:カリアリ戦でイエローカードを受けるマテュイディ
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 この問題が微妙なのは『人種差別的なヤジ』があったというニュースではなく、『人種差別的と言える 「ブー」とのヤジ』が飛んでいたという点です。マテュイディ選手にはカリアリ戦でブーイングを受ける理由があったことは見落とすべきではないでしょう。

  • ラインを割ったバレッラ選手を後ろから蹴り、イエローカードを受ける(前半42分)
  • 削られたバレッラ選手はカリアリの下部組織出身で、2022年までの契約を保持

 つまり、マテュイディ選手は “カリアリの至宝” と呼ぶべき選手を試合中に削っており、その報復という意味合いでのブーイングを前半42分以降は受けても止むを得ない立場だったのです。

 これはどのチームでも起きることです。ユベントスではディバラ選手が悪質な形で削られることが起きれば、削った相手選手がボールを持つたびにブーイングが起き、ボールロストやミスで喝采が起きたことでしょう。この価値観が大前提として存在していることを無視すべきではありません。

 

 そのため、カリアリが公式ツイッター上で行った謝罪も「肌の色のことで侮辱があったのなら、謝罪させて欲しい」との内容になっているのです。

 「プレーに対するブーイングまでは否定しないが、人種差別のブーイングは NO」という立ち位置と言えるでしょう。この姿勢が “落とし所” になると思われます。

 エトオ(当時:インテル)やムンタリ(当時:ミラン)の件でカリアリは過去に問題を起こしています。その反省が活かされているかが問われることになると言えるでしょう。今後の対応に注目です。