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【採点】 2018/19 セリエA第30節 カリアリ対ユベントス

 サルディーニャ島で行われた 2018/19 セリエA第30節カリアリ戦はボヌッチ選手とケーン選手のゴールでユベントスが 0-2 の勝利を手にしました。ただ、この試合でカセレス選手が負傷離脱する結果となっています。

画像:先制ゴールを叩き込んだボヌッチ

 両チームの先発した選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2018/19 セリエA第30節 カリアリ対ユベントス
表1:先発メンバー(2018/19 セリエA第30節 カリアリ戦)
  Cagliari Calcio
[4-3-1-2]
Juventus
[3-5-2]
GK 28: クラーニョ 1: シュチェスニー
DF 33: スルナ
23: チェッピテッリ 画像:キャプテン
19: ピサカーネ
22: リコヤニス
4: カセレス
19: ボヌッチ
3: キエッリーニ 画像:キャプテン
MF 24: ファラゴ
8: チガリーニ
21: イオニタ
18: バレッラ
2: デ・シリオ
23: エムレ・ジャン
5: ピアニッチ
14: マテュイディ
12: アレックス・サンドロ
FW 10: ジョアン・ペドロ
30: パボレッティ
33: ベルナルデスキ
18: ケーン

 カリアリのマラン監督は 4-3-1-2 を選択。パボレッティ選手とJ・ペドロ選手が2トップを務め、トップ下にはバレッラ選手を起用する予想された陣容で試合を迎えます。

 対するユベントスのアッレグリ監督は 3-5-2 を選択。カンセロ、ルガーニ、ベンタンクールの3選手をベンチスタートに置き、残るフィールドプレーヤー10選手をピッチに送り出す布陣で試合に臨みます。

 

 試合はセットプレーからユベントスがカリアリのゴールに迫る。まずは11分にピアニッチが右サイドから入れた FK にカセレスが飛び込むも、シュートが上手くヒットせず、GK クラーニョにキャッチされてしまう。

 それでも、22分にはケーンのプレッシングから得た左 CK から中央でフリーになっていたボヌッチが高い打点で合わせ、ユベントスが均衡を破ることに成功する。

 対するカリアリは39分にパボレッティがボールを収めることに成功すると右サイドに展開。パスを受けたバレッラのクロスをJ・ペドロが狙うも、シュートは枠外へと外れてしまう。

 前半を 0-1 で折り返したユベントスは後半に入ると縦への速攻の意識を強め、ケーンの走力を活かした攻撃を繰り返すようになる。

 すると、53分に右サイドをドリブルで持ち上がっていたケーンに対し、リコヤニスがライン上でのタックルを敢行。ケーンは電光掲示板に激突し、ここから “バトル” の様相を呈する展開となる。

 ユベントスは59分にピアニッチのフィードに反応したケーンがカリアリのセンターバックの間をこじ開けてシュートを放つも、GK クラーニョがキャッチに成功。81分にはマテュイディのフィードに再び反応したケーンが抜け出すが、シュートはエリア外にまで飛び出したクラーニョが頭でクリアし、追加点とはならない。

 しかし、ケーンは85分に負傷したカセレスに代わって出場したベンタンクールからの折り返しをワンタッチで決め、ユベントスに2点目をもたらし、試合の行方を決定づける。

 ところが、この後にカリアリサポーターからの差別チャントが激化。マテュイディが激昂するなど試合進行に問題が生じる中で試合は 0-2 のままで終了。ユベントスが勝点3を積み重ねたものの、“延長戦” が起きる可能性を残す内容となった。

 

 試合に出場したユベントスの選手・監督などに対する採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.0
 セーブを強いられる場面はなく、ビルドアップなどでチームに貢献。地味な役割を着実に行った。

DF: カセレス 6.0
 3バックの一角として安定した守備を披露していたが、ドリブルで持ち上がった際に左太ももを負傷し、無念の途中交代になってしまった。

DF: ボヌッチ 7.0
 守備への高い集中力とセットプレーでの強さを見せ、大きな存在感を発揮。最後尾からの球出しも良く、好調であることを伺わせるパフォーマンスだった。

DF: キエッリーニ 6.5
 パボレッティのポストプレーを阻害し続け、カリアリが攻撃の起点を作ることを許さず。自身の守備力でチームの勝利に大きく貢献した。

WB: デ・シリオ 6.0
 右サイドで上手くバランスを取り、カセレスやエムレ・ジャンとの連携で攻撃面での潤滑油となる。上々のパフォーマンスを示したと言えるだろう。

MF: エムレ・ジャン 7.0
 中盤では運動量を武器に攻守に顔を出し、カセレスが負傷退場を強いられた後は右 CB としてプレーし、高いレベルでのプレーを見せる。戦術的に欠かせない重要な仕事を行った。

MF: ピアニッチ 6.5
 カリアリの守備が薄いサイドにボールを散らすことでユベントスの攻撃を演出。ケーンの前線での動きを見た上で効果的なパスを供給するなど持ち味を大きく発揮した。

MF: マテュイディ 6.0
 中盤でバランスを保つ黒子役に徹する。機を見てエリア内に侵入して得点機に絡むなどチームに貢献した。

WB: アレックス・サンドロ 6.5
 サイドでの突破力を見せ、攻撃でのアクセントを加える。スルナのアーリークロスは許したものの、それ以外の攻撃は遮断しており、攻守において良い仕事を行っていた。

FW: ベルナルデスキ 5.5
 決定的なシュートがケーンに当たってしまうなど、2トップのコンビネーションを発揮できずに不完全燃焼な試合となった。だが、チームのために精力的に動き続けた。改善の余地は大いにあるだろう。

FW: ケーン 7.0
 カリアリの DF に張り付かれた前半は苦戦したが、チームが縦への意識を強めた後半は自身の走力を活かして複数回の決定機を手にする。ゴールを決めたことは高く評価されるべきだ。前半のシミュレーションでプレーに自ら制限をかけてしまったことが反省点だ。

 

【交代選手など】

MF: ベンタンクール 6.0
 61分に負傷したカセレスとの交代で出場し、エムレ・ジャンが担当していた中盤の仕事を引き継ぐ。上手く試合に入り、試合終了間際にはケーンのゴールをアシスト。良いパフォーマンスを見せた。

 

アッレグリ監督 6.5
 カセレスが負傷退場を強いられたことを除けば、理想的な試合展開だったと言えるだろう。後半は縦への意識を強め、効果的にカリアリゴールに迫ることができていた。アヤックス戦のためにミラン戦をどれだけ割り切れるかが注目点だ。

ジャコメッリ主審 6.0
 ケーンのダイブに即座にカードを出すなど判定では毅然として対応していた。だが、ケーンの得点後に起きた差別チャント絡みによる騒動の余波に巻き込まれる恐れはある。