2018年1月の移籍市場が開いたこともあり、移籍が正式決定したケースも出ています。その中で『メディアセット』が「ユベントスで起きる可能性のある移籍」を取り上げていましたので紹介いたします。
「修復のマーケット」と呼ばれる冬の移籍市場で大幅な “テコ入れ” が必要ではないため、ユベントスに関する移籍の噂は少ないと言えるでしょう。昨年の12月中旬にも同様の企画がありましたが、その時と比較すると次のように変化しています。
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12月の時点では多くの名前が出ていましたが、1月になった時点でそのほとんどが消えています。そのため、大きな動きはほとんどないと言えるでしょう。
1:アレックス・サンドロが退団するなら、左 SB の獲得に動く
最も大きな動きとなるのは「アレックス・サンドロ選手の去就」でしょう。ポルトから加入した際の契約のままとなっており、この現行契約は2020年に満了します。
クラブは契約延長を考えていますが、合意には達していません。そのため、引き抜かれた場合にアレックス・サンドロ選手の穴を埋める選手として、スピナッツォーラ選手(アタランタ)やエメルソン・パルミエリ選手(ローマ)の名前が出ている状況なのです。
ただ、マロッタ GM が「A・サンドロへのオファーはない」と明言していますし、エメルソン・パルミエリ選手をローマが放出することもないでしょう。したがって、冬に選手の入れ替えは起きないと予想されます。
2:リヒトシュタイナーはオファー次第
リヒトシュタイナー選手は冬に獲得オファーが届くか次第でしょう。チャンピオンズリーグのメンバー入りするかはヘーベデス選手の回復状況を踏まえてということになると考えられるため、前半戦と状況はほぼ同じと言えるからです。
したがって、チームを離れるかは「選手が納得するオファーが届くか」ということになると思われます。
もし、リヒトシュタイナー選手が退団すると決断した場合、ユベントスは現有選手で乗り切ることを選択するでしょう。バルザーリ選手やストゥラーロ選手を右 SB として起用することである程度は戦えると前半戦で示されたからです。
3:エムレ・ジャンとエジルの獲得話は噂半分
ユベントスがエムレ・ジャン選手と合意に達したという報道が一部で出ていますが、これは噂半分という扱いにしておくべきでしょう。
なぜなら、1年前にコラシナツ選手(当時:シャルケ)で同様のことが起きていたからです。「ユベントスと個人合意に達した」と報じられたコラシナツ選手でしたが、正式契約を結んだ相手はアーセナルでした。
そのため、「正式発表が出るまでは当てにならない」と見ておくべきです。
エジル選手の方は「良い契約条件を引き出すためにユベントスの名前が使われた」に過ぎないでしょう。攻撃的 MF のポジションは過剰気味ですし、ピアツァ選手が出場機会を求めてシャルケに期限付き移籍をしている状況だからです。
昨年と同じようにユベントスのトップチームでの動きは限定的になると予想されます。「期限付き移籍をしている若手選手が出場機会を求めて、所属チームを変更する」というケースが多く見られることになると思われます。