『カルチョ・エ・フィナンツァ』によりますと、2023/24 シーズンのセリエCでグループBを16位で終えたアンコナが給与未払い問題で 2024/25 シーズンの参戦資格を得られなかったとのことです。
空いた枠は “ミラン U-23” が取得することが濃厚ですが、ユベントスにとっては困った事態になる可能性があります。
![Lega Pro, Serie C](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/abyssus/20240611/20240611175140.jpg)
ユベントス・Bチームと同じ『グループB』に属していたアンコナは勝点42を獲得し、グループ16位でフィニッシュ。ピッチ上で残留を勝ち取りました。
ところが、2024年3月と4月の給与未払いが判明。
Covisoc が「アンコナの 2024/25 シーズンのセリエC参戦」を許可しなかったため、セリエCに参戦予定のクラブに『1枠の空き』が発生。
この『空いた1枠』に “U-23 チームの新規発足させるミラン” が参戦する流れとなっています。
ただ、ユベントスにとっては素直に歓迎することはできません。その理由は「『U-23 チーム』は同じグループに組み入れてはならない」との規定があるからです。
- 2023/24 シーズンのセリエC
- 北部エリア(≒ポー川左岸域): アタランタ U-23
- 中部エリア:ユベントス U-23
- 南部エリア(+シチリア島&カリアリ島)
ユベントスは “Bチーム発足1年目のアタランタ” が「より北部の街を本拠地にしていた」ことから、中部エリアの『グループB』に参戦。ブランビッラ監督が「グループBの競争力はグループAと変わらないが移動(による疲労)が大変」と嘆くほどでした。
来季(= 2024/25 シーズン)は「U-23 チームが3チーム参戦」するため、“イタリア北部を本拠地とする3チーム” を3つのグループに振り分ける必要があります。
そうしないとグループ間の競争力に格差が生じることになりますし、“イタリア北部を本拠地とする3チーム” のどこかが『(移動の面での)貧乏くじ』を引くことは避けられないでしょう。
だから、ミラン U-23 の参戦を(ユベントスとアタランタは)手放しで歓迎できないのです。
ミランも U-23 チームを発足して若手育成に本腰を入れることは歓迎されて当然です。ただ、北部の3チームだけが参戦している状況であり、移動面での問題に直面していることは事実です。
ユベントス・Bチームが 2024/25 シーズンにどのグループに組み込まれることになるのかに注目です。