2023/24 セリエC第36節が行われ、アウェイでピネートと対戦したユベントス・Bチーム(= Next Gen)は1点を先行されるもセクロフ選手とアンジェレ選手のゴールで逆転に成功し、1-2 で勝利しました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 30: ダッファラ |
DF | 2: サヴォナ 4: ペドロ・フェリペ 3: ストラマッチョーニ (C)(→ 37' st. 5: ムハレモヴィッチ) |
MF | 32: トゥリッキア(→ 18' st. 15: コメネンシア[→ 50' st. 14: ムラッツィ]) 7: ハサ 26: ダミアーニ 8: ノンジェ(→ 18' st. 36: アンジェレ) 19: ローヒ |
FW | 44: セクロフ(→ 37' st. 11: ムバングラ) 17: ジェッラ |
ブランビッラ監督は 3-5-2 を選択。前節チェゼーナ戦からは中盤 MF のサリフォ選手がベンチスタート。代わりにジェッラ選手が2トップの一角として先発し、昇格プレーオフ出場を懸けてピネートとの直接対決に臨みます。
試合が動いたのは18分。ノンジェに身体を当ててボール奪取に成功したヴィッラがそのまま右足で豪快なシュートを突き刺し、ホームのピネートが先行する。
しかし、ユベントスは直後に反撃。スルーパスに反応して左サイドを抜け出したノンジェからの折り返しにセクロフが右足で合わせ、即座に 1-1 の同点に追い付く。
追い付かれたピネートは25分に右サイドからのクロスにニアでガンバレが合わせたが、シュートは GK ダッファラが好守で応戦。勝ち越すことができない。
対するユベントスは32分にカウンターからノンジェに決定機が訪れるもシュートを決め切れず。一方のピネートも40分にナナが放ったシュートは GK ダッファラに阻まれてゴールとはならず。
前半は両チームが1点ずつを取り合い、1-1 で終了する。
後半で先に惜しい場面を作ったのはホームのピネート。58分に浮き球を上手く処理したサンニポリが左足で狙うも GK ダッファラが左足で CK に逃れてゴールを死守する。
その後もピネートの時間帯が続き決定的なシュートが枠を捉えるが、GK ダッファラの牙城だけが崩れない。
すると72分にユベントスはジェッラのスルーパスに反応して抜け出したアンジェレが GK との 1対1 を冷静に制してゴール右下に流し込み、1-2 と逆転に成功する。
昇格プレーオフ出場のために勝点1が重要なピネートは91分にヴォルピチェッリの FK が枠を捉えたが、これも GK ダッファラが好守で応戦して同点ゴールとはならず。
結局、試合はこのまま 1-2 で終了。限れた決定機の中で抜群の決定力を示したユベントスに軍配が上がった。
なお、ブランビッラ監督は試合後に次のようにコメントしています。
マッシモ・ブランビッラ監督:
「良いスタートを切った後にビハインドを背負うことは良くありません。しかし、即座にリカバリーしたことは良かったです。
私達は多くの勝点を落としました。若いチームだったからです。選手達は素晴らしいクオリティーを持っているのですから、私達は忍耐を持つ必要があります。
昇格プレーオフ進出を確定した勝利を嬉しく思います。前半戦は運用面でも難しいカンピオナートでした。後半戦は素晴らしかったですし、チームは1試合ごとに成長しました。
私達は選手達に時間を与えたかったのです。シーズンが延長されるのは私達にとって重要ですし、グループの足に多くの経験がもたらされることになるでしょう。
このプロジェクトの良さは誰の目にも明らかです。トップチームに加入する選手の数で明らかに確認できますし、偉大な満足感を与えてくれています」
今節ピネート戦を勝利で終えることができた要因は「GK ダッファラ選手の奮闘」に尽きます。決定機の数では明らかに劣勢でしたし、それでも勝ち切れたのは『攻守の決定力』に雲泥の差があったからでしょう。
シーズン前半戦は不振で降格圏に沈んでいたBチームですが、折り返し地点から巻き返しに成功。第36節を終えて14勝9分13敗(勝点51)で「グループBの10位以内」が確定し、昇格プレーオフの出場権を手にしました。
昨シーズンは勝点2差でプレーオフ出場を逃しているため、この結果はチームとして自信になるでしょう。
Bチームの次戦は4月21日(日)に予定されている 2023/24 セリエC第37節フェルマーナ戦です。
プレーオフに出場して勝ち上がって行くには1つでも上の順位からスタートした方が確率は高くなります。プリマヴェーラからの輩出された若手有望株にチャンスを与えつつ、ポストシーズンに向けた良い準備ができるのかにも注目です。