アリアンツ・スタジアムで行われた 2023/24 セリエA第15節ナポリ戦に 1-0 で勝利したユベントスのアッレグリ監督および選手による試合後コメントを紹介いたします。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督:
「カンピオナートは最高の守備を持つチームが制していますし、私達はこの部分で良い仕事をしなければなりません。ボール・マネジメントにおいても同様です。
今夜は良い前半を過ごすことができました。試合がオープンだった時はその瞬間ごとにアクセルを踏むのかスローダウンするのかの判断を改善しなければなりません。
しかし、試合の難しい瞬間においてもチームは強固な岩と化していました。私達は失敗から学んでいますし、ナポリとの勝点差を12にまで拡大しました。
スクデット?野心を持つのは正しいことです。しかし、それを体現しなければなりません。
このチームはどうなりたいかではなく次戦のことを考えなければなりません。勝点を積み重ねるほどに目標であるチャンピオンズリーグが近づき、カンピオナート最強のチームになれるからです。
ヴラホヴィッチとキエーザは素晴らしい試合をプレーしました。彼らは自分たちが力を発揮しなければならないと理解していたからです。ガッティのゴールは偶然の産物ではありません。彼はボックス内でスペースを見つけることに長けていますから」
ダニーロ選手:
「カンピオナートにおいてはどの勝利も重要です。なので次戦のことを考え始めましょう。今夜は私達にとって重要でした。私達の目標を信じさせる試合だったからです。
私達は多くの仕事をしていますし、重要な成長曲線上にいます。監督は私達の気の緩みを許さず、それが結果として示されています。
カンピオナート?私達は夢見ていますが、地に足を着けて私達の基本目標であるチャンピオンズリーグのことを考えています。それから1試合ごとにどこまで到達できるのかを見ましょう。
ガッティは今夜に相応しい選手です。私達全員の手本であり、力強く、反骨心があり、そしてハードワークを惜しまないからです」
ウェストン・マッケニー選手:
「ピッチ内だけなくピッチ外でも強いスピリットを示せるよう取り組んでいます。私達はグループであり、それが重要なのです。
私がチームメイトのことを知っていれば、ピッチ上で何を必要としているかを知ることができます。このことは私達がチームとして貢献する時にも分かるでしょう。
スクデット?私も私達も言葉の意味は理解しています。シーズンの最後にそうなることを望んでいますが、チャンピオンズリーグ出場権を手中に収めることが先です。
私達のため、ティフォージのため、そしてスタッフ全員のためにケーキの上にそれを添えたいと思います」
前半でユベントスはヴラホヴィッチ選手、ナポリはクヴァラツヘリア選手が “手にした絶好機” で決定力を示していれば主導権を握れた試合だったと言えるでしょう。しかし、そうはなりませんでした。
勝敗の決め手となったのは「ガッティ選手の高さ」です。
ガッティ選手のポジショニングや動き出しが良かったこともあるのですが、カンビアーゾ選手が左足で “相手チームのマークが薄くなるファーサイド” を狙ったクロスを供給したことも適切に評価されるべきでしょう。
今節は『ロングスローのターゲットマン』としてガッティ選手がエリア内で先に陣取っていましたが、流れの中では「ラビオ選手やキエーザ選手(またはコスティッチ選手)の侵入に合わせてクロスを届けること」が期待されるからです。
守備に関しては「ナポリの攻撃によるプレッシャーに押し潰されずに守備ブロックの厚みを保てたこと」は自信になるはずです。
自陣の深い位置でボール奪取に成功した際に「相手 MF 陣まで剥がしつつある状態で味方の FW 陣をスペースに走らせるスルーパスを出せていれば理想」でした。この点が次節以降での改善点になるでしょう。
良い状態のままで2023年を締めくくることができるのかに注目です。