イタリアのアンチドーピング機構(NADO)は公式サイト上で「ポグバ選手のテストステロンの数値が基準値を超えていたことが確認された」と発表いたしました。
ユベントスは公式サイト上で現地9月11日から「ポグバ選手は暫定的な活動停止処分を受けた」と発表しています。
まず、ポグバ選手から「基準を上回るテストステロンの数値が出た検体」が採取されたのは2023年8月20日と公表されています。
ユベントスは8月20日に 2023/24 シーズンのセリエA第1節ウディネーゼ戦を戦ったのですが、ポグバ選手は試合には出場せず。試合後にランダムで選ばれる選手の1人として検体を採取されました。
ポグバ選手の代理人であるピメンタ氏が「再検査を結果を待っているので何も言えない」とコメントしていることを踏まえると、『B検体の分析結果待ち』の状況なのでしょう。
ユベントスが「次のステップにおける権利を有する」との曖昧な表現に留めているのは状況が流動的だからです。
- B検体の分析結果は?
- 陽性(=基準値超え): 出場停止処分が濃厚
- 陰性: 暫定処分取り消しの可能性が大
- 禁止薬物(≒テストステロン)を故意に摂取したか?
- あった: 出場停止処分が確定
- 誤飲だったと選手側が証明: 処分軽減の可能性
- オナナ: 妻に処方されたアスピリンを誤飲(3ヶ月の処分軽減)
- パロミーノ: アナボリックステロイドの誤摂取で処分撤回
B検体の分析結果は「A検体と同じ」になるでしょう。検査結果は検体の取り違えなどの “落ち度” がない限りは一致するからです。
ポグバ選手は「意図的な摂取ではないことの証明」を試みることになると思われますし、その際に所属クラブであるユベントスは「 “無実を訴えるポグバ選手” のサポート」をするでしょう。
だから、ユベントスはポグバ選手の代理人であるピメンタ氏と同様に具体的な動きを何もしていないのです。
現時点で確定しているのは「ポグバ選手の現行契約に関する交渉が行われるのは『今回のドーピング騒動に区切りが付いた後』になった」ということです。
オナナ選手の事例はスポーツ仲裁裁判所(CAS)にまで持ち込まれたことを踏まえると長期戦にもなり得るでしょう。ポグバ選手の事例がどのようなシナリオとなるのかに注目です。