NO JUVE, NO LIFE!!

- FINO ALLA FINE - ユベントス関係のニュース記事を扱うサイト

残り10日ほどの2023年夏の移籍市場で所属選手層をもう少しスリム化したいユベントス

 2023年夏の移籍市場が閉まる9月1日まで約10日ほどとなっています。ユベントスは「可能なら所属選手数のスリム化をしたい」が本音でしょう。戦術的な理由で余剰人員を抱えているポジションが発生しているからです。

PR

 

右 WB

 1つ目は『右 WB』です。2023/24 シーズンは「左サイドでのビルドアップでボールの前進を図る」という形を(開幕節では)採用しているため、右 WB に要求される項目に変化が生じています。

  • 『右 WB』に要求される内容
    1. 前後のスペースを “個人で” 管理
    2. ボールを受けた際は右インサイドハーフに預け、自らは前線のスペースにフリーランニング

 この要求項目だとT・ウェア選手や “ボックス・トゥ・ボックス型 MF” であるマッケニー選手が『右 WB』として出場時間を得ることになるでしょう。彼らはボール非保持の際にも貢献できる走力を兼ね備えているからです。

 一方で “ボールを動かす能力の方で評価をされているスーレ選手” にとっては厳しい状況です。

 左サイドでのビルドアップを中心にする場合、スーレ選手が『右 WB』で出場機会を得ることは簡単ではありません。また、ボールに触れる機会が少ないポジションという戦術的な問題もあります。

 したがって、成長機会を損ねないための移籍をスーレ選手が決断する可能性はあると言えるでしょう。

 

左 WB

 2つ目のポジションは『左 WB』です。これも「左サイドでのビルドアップでボールの前進を図る」という戦術変更が序列に影響を与えています。

  1. ライン間など狭いスペースでもボールを扱えること
  2. “キエーザに塞がれていない方のレーン” を使って柔軟に攻撃参加ができること
  3. 自陣でのビルドアップ時に味方とのポジションの入れ替えが可能だと望ましい

 こちらは “左 SB のカンビアーゾ選手” と “左サイドでの本職が見定められていないイリング選手” が評価されやすい状況となっています。

 一方で “攻撃型 WB のコスティッチ選手” は自陣でのビルドアップやサイドバック的な守備が要求される場面で評価を得ることが難しいため、残り期間で移籍を決断する可能性は「無きにしも非ず」と言えるでしょう。

 「チームとして左サイドでボールを持とうとするなら、ポジションを柔軟に変更できるテクニックを持つカンビアーゾ選手を左 WB で優先的に起用すべき」となるからです。

 

FW

 3つ目のポジションは『FW』です。3-5-2 だと FW 陣に与えられるのは2枠。トップチームには FW の4選手が在籍しているため、「人員過多」と言われても止むを得ないでしょう。

  • 2023/24 シーズンのユベントス FW 陣:
    • 主力: ヴラホヴィッチ、キエーザ
    • 準主力: ミリク、ケーン
    • 若手: カイオ・ジョルジ、ユルディズ

 カイオ・ジョルジ選手やユルディズ選手など若手選手も在籍していますし、3-5-1-1 でトップ下のポジションを作ればポグバ選手やスーレ選手も起用できるのです。

 したがって、主力または準主力の中から出場機会を求める選手が移籍を決断する可能性は残されていると言えるでしょう。

 

 ただ、いずれのポジションにおいてもユベントスの立場は「適正値での獲得オファーが来れば当該選手に去就の決断を委ねる」だと思われます。チーム編成が残り10日ほどの移籍市場でどのように調整されるのかに注目です。